「森山大道・遠野物語」と「遠野物語」

今回は夏旅の前に再読した本を2冊です。
一冊目は言わずと知れた写真家の森山大道さんが
1976年に出版した本です。
内容はフォトエッセイですが
この時期の大道さんの思いがいろいろ垣間見えて
撮影された写真共々興味深い内容でした。


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「遠野物語」とは柳田国男の「遠野物語」でして(^_^;)
タイトルはまんまですが、それしかないという感じもします。
ワタシも以前、と言ってもかなり昔に、その妖美な部分に惹かれ
パラパラと読んだ記憶がありましたが
内容は思ってたよりかなり違ってたという印象でした。
森山大道さんは遠野物語にインスパイアされ遠野を訪れまして
とにかく撮りまくる!思うがままにシャッターを切りまくる!
その胸中を吐露し、また撮る!そんな記録です。
本人もスランプな時期だったということで
その辺の内容がなかなか読み応えありました。

この本を読み返し、再度「遠野物語」も読みました、
ちなみに読みやすいのを新たに購入して・・・(^_^;)
前にも感じましたが、ここに収められた話はきっと
実際現地の方言で聴くのが一番いいんだろうなと感じますね。
沢山の話で綴られた遠野物語、特に河童や座敷童子で有名になりましたが
中には残酷な描写も多々あります、
それが実にあっさりと語られているんですよねぇ。
思わず目を背けたくなるその世界観は
遠野という風土が醸す
得体のしれないものへの「畏れ」なのかなと感じました。
そんな自然との共生の中に死生観が垣間見えるような気がします、
いろいろ考えさせられますね。

物語の中で語られる遠野三山の中で最も美しいと云われる早池峰山(はやちねさん)
その山の名前は一度聞いたら忘れないほど素敵です、
早池峰って響きがいいんですよね、昔から登りたい山のひとつでした、
ただ、遠いのでなかなかねぇ〜。
そんな早池峰山こそが遠野の人々の聖なる山なのです。
今回の旅ではそんな早池峰山を見たいですねぇ~、
ちなみにあとの二山「六角牛山(ろっこうしやま)」と「石上山」も。
天気が良いことを期待したいです。

さて、話を戻して、森山大道さんの遠野物語の写真の印象は乱雑でピントなんてブレブレなのがあったり、
なんだかわからんくらい意味不明な感じを受けました(^_^;)
ワタシが単に理解出来ないだけかもしれませんが・・・。
そもそも理解する必要はないのかもしれませんね、勝手に何か感じろ!って突き放された感があります。
ただ目に飛び込んでくるこれらの写真から得体の知れないエネルギーだけは感じることが出来ました、
どれか1枚とかじゃなく全体を通して心の中に何かを放り込まれた感じといえばいいのか・・・。
一体、遠野という地の何を写真家は見たのか?
その一点だけでも、とても魅力的な場所だと思えます。

森山大道さんは昨年、再び遠野を訪れて撮影してるんですよね、
その写真展(遠野物語・2014)が2014年の暮から年明け2月まで
品川のキャノンギャラリーで開かれていたんですが、
ホントにウッカリ・・・行けてません(>_<)
CanonのWEBでは少しは見られました、動画がやたらカッコイイんです、マイルスが流れてて・・
今回の撮影中、森山大道の頭のなかに常にマイルスが流れてたらしいです(^^)
あ~ちゃんと写真を見たかったなぁ~、以前と今回でどう違うかを
見たかった・・・。
またどこかでやって欲しいんです、もしくは写真集出してくれれば。

まぁ、とにかくそんな訳で
今年の夏旅、遠野へ行くのが楽しみです(^^)


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by opaphoto | 2015-07-30 23:00 | 本の雑記 | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2015-08-01 13:15
遠野は11年前に家族3人で訪ねましたが河童伝説や民話を話してくれるおばあちゃんなどまさに日本の原風景でした。もう一度訪ねて見たい場所です。
Commented by opaphoto at 2015-08-06 22:52
RWさん、こんばんは。
レスが遅れてすいません!
遠野駅前の雰囲気がイメージと違いましたが(^_^;)
そこから離れれば・・・どこか懐かしい風景が
広がってました(^^)