2015・夏旅の岩手【最終回】ーJAZZ喫茶・Basieー

平泉から一ノ関へは東北本線で10分かからずに到着しました。
降り立つ駅のホーム、振り向くと新幹線ホームの建屋が見えますが
駅構内の雰囲気はやはり地方色感じるものでした、
一ノ関についてはほとんど何も知りませんがその名前は知ってます、
かつてのバス釣り仲間C(ハナタレ(^_^;)がここの出身地でした、
そしてヤツは15年以上前にこちらの実家へ戻り元気にやってるはずです。

一ノ関は三万石の城下町で市の中心を磐井川が横切ってます、
観光だと市内に武家屋敷跡などあり郊外に出ればサファリパークとか
牧場、高原、などがありますが・・まぁ地味ですかねぇ〜(^_^;)
近くに世界遺産の平泉があるので仙台からだと
日帰りコースで一ノ関にも寄り道してくれたりするのかな。

さて、そんな一ノ関に降り立ったワタシの目的はただひとつ、
伝説のJAZZ喫茶BasieでJAZZを聴くことなのです。
あっ・・・あともうひとつあるんですがそれはあくまでオマケ。
西口を出て駅前から周りを見渡せば、まばらな車と人通りの少なさ、
そんなローカルな風景がそこにありました。
なんかホッとしますね、東京は過密過ぎますから。
目的地のBasieはそんなに離れてないのでのんびり徒歩で向かうことにします。

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駅前からぶらぶらと町歩き、
閑散とした感じで人が少なく、
ただ歩いてるだけで目立ちますね、
他に観光客もいないし、
でもなんか異邦人っぽくて楽しい!
暑い中を20分近く歩いて
Basieの近くの交差点に到着、信号を渡りますと
お店が見えてきました。ワクワク(^^)


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さてさて入店前に少しJAZZのことを(^_^;)
正直若い頃は全くダメでしたね!理解出来なかったです、
あっ、理解は今も出来てないので、ただ良いなと思えなかったですね(^_^;)
40歳過ぎてからでしょうかねぇ〜「イイなぁ!」と思ったのは。
特にモダン・ジャズが好きですね、あの時代にもう完璧なんです、
なので現在活躍中の方ってあまりわかりません。

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最初に買ったJAZZのレコードは意外や意外なんでも節操無く聴きまくってた
10代終わり頃にマイルス・デイヴィスの「We Want Miles」ですね、
アルバムジャケットのあまりのカッコ良さに惹かれ(昔はジャケ買いしてたからなぁ~)
衝動買い。たしか当時毎月読んでたニューミュージックマガジンで紹介されてたのかな?
とにかく黄色いジャケット中にペットを吹くマイルスのポーズがカッコ良かった。
今でもこのアルバム・ジャケット、カッコいいと思います、
ただレコードに針を落として流れてくる音を聴き、
ROCK小僧にはビ・バップとか云われてもまったくその良さがわかりませんでした。

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ただ「ジャズフュージョン」と云われたモノはすんなりと聴いてましたね、
Stuffとかアルバム買って聴いてたし、Weather Reportの「8:30」も買いましたね、
あのナベサダの「カリフォルニア・シャワー」も買ったなぁ~
JAZZとFusionの違いってなんなんだろ?よくわかりませんが、
当時は小洒落て聴きやすいのがJazzFusion、難解なアドリブ合戦がJAZZ・・・みたいな(^_^;)
そう単純ではないはずですが。

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そうそう、洋画の中でも若い頃に見た「
タクシードライバー」はクールな映画でした、
テーマ曲はあのトム・スコットのサックス、
あのメロディーが流れると堪らないですね。
もちろんサントラ盤を購入しました(*´∀`*)
オリジナルの映画ポスターも持ってて
部屋に貼ってましたが、その後どうしたかな?
まぁ〜その影響かどうか、やはりJAZZはNYなイメージが強いし、実際そうですよね。
NYいいなぁ〜、ビレッジ・バンガード行きたい!

他に観た映画で挙げれば、
・ニューヨーク・ニューヨーク
・ラウンド・ミッドナイト
・バード
・真夏の夜のJAZZ(ドキュメント)かな。
ビリー・ホリディ物語やベニーグッドマン物語もあるか・・
他になんかオススメあれば教えて下さーい!

と言うことで話を戻します(^^)
中年になってからなんとなくビル・エヴァンスのピアノに惹かれ、
CDを購入したのが始まりで、それからはあの村上春樹さんの「ポートレイト・イン・ジャズ」
を参考にしたりしていろいろと聴くようになりました。
JAZZはどこか敷居が高そうで変に難しく語られたりしますが、
ワタシは素直にただ「イイなぁ~」と思えればそれが全てだと思ってます。
理屈抜きで自由に好きなように聴ければいいんじゃないでしょうかね。

そして今回訪ねたBasie、実はこの店を知ったのはつい最近でした、
内容次第でたまに購入する、昔から好きだった雑誌「SWITCH」
その5月号を書店で思わず手にとってしまったのがBasieを知るキッカケになりました、
内容も面白そうだったんですが、まずその表紙に惹かれたんですよね
あのタモリさんがトランペットを雪の中で吹いてるモノクロ写真、
なんかマイルスの「We Want Miles」の立ち姿を思い出しました。
購入してパラパラと読んでみると面白い、そこで紹介されてたのがBasieだったんです、
夏旅に岩手に行くので是非最後に寄ろうと決めました。
オーナーの菅原さんは早大JAZZ研、バンマスやドラマーを務め、
70年に故郷の一ノ関でJAZZ喫茶Basieをオープンされたということですから
・・・ワタシが10歳の時ですね(^_^;)
オーディオによるJAZZ再生を追求し続けてるということで、その方面でかなり有名人です。
なんとあのJBL本社からも聴きに来るということなんで。
それが一体どんな音なのか・・とにかく一度聴いてみたくなりますよね。
そんなわけで全国からJAZZファンが訪れてるそうです。
ちなみにBasieはカウント・ベイシーのベイシーです。


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事前に調べたお店の情報としては水曜定休で開店は15時位・・ってことだけ、
食べログに情報載ってますが食べ物ってあったのかな?(^◇^;)
店の前まで来て時計を見ますと15時10分、オープンしてるようです、
建物から微かに滲み出るように音が響いてます。
店の前の通りにはほとんど人が歩いてません、車もそんなに通っていません、
ひっそりとした暑い午後です。
とりあえず店の外観写真を撮ってから中に入りました。

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入ってすぐに分かります、
店内は違う意味で熱い。
まず響き渡る音の生々しさ、
その空気にグッと押される感じがします。
上手く表現出来ませんが臨場感が半端ない!
ドでかいJBLのスピーカーが客席に向かって
ご機嫌な音を吐き出してます、
位置的に一番良さそうな席はもう5~6人の客で埋まってます、
その前の席に女性の方が案内してくれました、
奥さんかな?
JAZZって不思議です、これだけの音響で流れてるのに
普通に会話が出来ます、
まず座って開口一番、暑くてのどが渇いて、
この雰囲気なら・・・ビール!(^^)
で、目の前に置かれたのが良く冷えたサッポロ黒ラベルの35缶、これは我家の定番ビールじゃないですか!
気に入りました!グラスと柿ピーなどの小分けパック適当盛りが一緒に置かれ、それで以上。
JAZZだなぁ~。

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喉を鳴らしながら飲み、ひと息ついて店内を見渡します、
奥の方にカウンターがあり、カクテルとかありそう、
あちらはJAZZ BARな感じですがお客さんは座ってません。
ここでは実際ライブも行われています、
ナベサダさんとか坂田明さんとか…
ここで聴くと相当濃いライヴ体験が出来そうです。
まさにJAZZ喫茶の「聖地」なんですねぇ。
と、今掛けてるレコードジャケットが店の柱にこちら向きで
わかるように置かれてるんですがそのジャケットを右手でスッと取って
奥へ、すぐに曲が変わり、
次のアルバムジャケットがまた
その場所にまたスッと置かれます・・・その方をなんとなく見たら・・菅原さんでした。

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とにかく気持ち良い空間です、当然ビール追加で極上の音に耳を傾けます(^_^;)
ワタシも一時期、オーディオに夢中でした、そんな頃を思い出します、
メインアンプやら、イコライザーやら、カセットデッキ、レコードプレイヤー、
針交換とかしてたなぁ〜、スピーカーは自作マニアから譲ってもらったコーラルマウントのものを
使ってましたね、重かったけどいい音出してました、
けど、今思えば音楽聴くのもそんだけの機器が必要でしたからね、
アナログな時代、でも素敵な時代でした。

今はiPhoneで持ち歩いて聴ける時代、その恩恵に感謝しつつも、
全然便利じゃないものの価値が失われてしまったかと云えば
むしろ逆なような気がしますね。

Basieサウンドを全身で浴び、いい時間を過ごします、
流れる音に包まれながら今回の旅を走馬灯のように思い返します、
岩手は・・・・JAZZだねぇ~!(^^)
退屈を知らない羊達は夢中で草を食み
宮沢賢治はイーハトーブという無限に広がるドリームランドで踊り、
不思議で怪しげな物語を紡ぐ遠野を渡る風の音、
浄土庭園に見た奥州藤原氏の夢幻、
そして悠久を漂う金色に輝く仏像達。
みんなみんな・・JAZZだねぇ〜

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・・・ふと気づいて時計を見れば、もうそろそろ帰る時間です。
約2時間ほど居ました、でも時間が許せばもっと居たかったなぁ。
レジで代金を支払ってると、カウンターの上にCDが置かれてます、
・・・ここに来た思い出、自分土産に購入です。

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表に出ると現実に戻ります、まだ明るい、そして・・・相変わらず暑い!
のんびりと酔い覚ましに川沿いを歩き、武家屋敷を通り、駅へ戻りました、
途中、一ノ関訪問のオマケの目的の相手に電話すると
元気な声で出ました。

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駅に着いてしばらくすると懐かしいハナタレ顔が登場です(^^)
電車の中でどうぞと言って銀河高原ビールを土産にもらいました。
僅かな時間、近況などを話してまたの再会を楽しみに別れました。
新幹線ホームに「やまびこ」が入ってきます、
なぜかキャノンボール・アダレイのアルト・サックスで奏でる
「Stars Fell on Alabama/〜アラバマに星落ちて〜」が頭の中で流れ出します。
Alabamaの部分をIwateに変えて(^^)




<終わり>



by opaphoto | 2015-09-17 23:00 | 旅日記 | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2015-09-18 22:08
お疲れさまでした~!岩手大陸は広いですね。家族旅行の時は一の関駅前のビジネスホテルに泊まり駅前の義経弁慶パネルで写真を撮ったことが懐かしいです。
Commented by opaphoto at 2015-09-22 10:57
RWさん、こんちは。
確かに広いですね、ほんの一部しか周れませんでしたが
それでも懐の深さを感じる事ができました。
旅は心を豊かにしてくれることを再認識出来ましたね(^^)