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2015 SW・初秋の近畿遊訪記 【1】ー兵庫・港町神戸~国宝浄土寺ー

2015年のSWは5連休ということで、
夏旅の岩手旅行を決めるよりも早く京都行きを決めてました(^_^;)
出来れば今までに行ったこと無い場所、寺社を訪問しようと
あれこれ悩んでました。
まぁ~思いを巡らしている時が一番楽しい時間なんですよね。

そこで浮上したのが兵庫県の神戸でした、
そしてもう一つ、兵庫といえば小野市に是非是非逢ってみたい仏像がいらっしゃいます、
もう長いこと観たいなぁ~と思いつつもとにかく遠く移動に時間がかかるので
何度か計画したんですが諦めてたんです、
でも今回は、いや今回だから行こうと思い、
まず最初に決定しました。
それが決まればあとはもうトントンと決まっちゃいましたね。
ということで、いつものことですが忘れないうちに感じた瞬間の記憶を書き記しておきまーす。

18日金曜の夜に東京駅からのぞみ131号に乗って京都へ向かいました、
前夜発の癖がついて新幹線利用の京都行きはこのパターンばかりです、
普通の三連休ならば特に混んでることはないのですが、
さすが5連休、座れない乗客が指定席通路にもちらほら・・こんなこと初めてでしたね(*_*)
前夜発の楽しみの一つが車内で食べる弁当、
いつも崎陽軒、特に炒飯弁当がお気に入りで、
こればっかです。
あとは黒ラベル500缶とナッツ、車窓を流れる街の灯を眺めながらの
楽しい時間です。

定刻に京都駅到着、なんかもう旅行に来たとかじゃなく、
帰ってきた・・って感じになるのは気のせいなのか?(^_^;)
タクシーに乗って、いつものように運転手さんに京都の近況を聞き、
その京都弁と軽い毒舌に笑いながら桂の常宿に到着(^^)

19日の朝、快晴です!
連休前半は仕事の娘と同じ時間に出発、
桂から神戸に向かいます、
事前に購入してた「スルッと関西カード」を
桂駅の改札に通して
今回の「スルッと関西旅」が始まりました(^O^)


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8時16分の阪急電車に乗り、私鉄を乗り継いで9時半には神戸の「みなと元町駅」に到着です、
旅費は740円、京都からだとあっけないくらいに神戸は近いですね、
我が家から鎌倉行くよりも全然早く、しかも安い。

初めて訪れる港町 神戸、とても綺麗な街ですねぇ~、
気持ちいい海風と秋空、のんびり歩いてメリケン公園へ向かいます、
見上げればポートタワー、やはりここは上るしかありません、
ぐるっと神戸中心部を見ると、意外と山が近くまで迫ってるんですね、
その斜面がなだらかに港へ続いてます、どこか故郷の長崎に似てるような感じで親近感湧きますね。
ポートタワーを出てメリケン波止場から港の風景をのんびり眺めた後、神戸の中華街、南京町へ向かいます。


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海榮門に到着します。
この南京町は地図を見るととてもコンパクトまとまってるんですね。
まず見たことの有る中央の南京町広場へ行きますと
沢山の人が周りの店で購入したいろんなものを食べてます、
たしかに買い食いのほうが楽しそうだし、
見てると美味しそうなんで
ランチは買い食いにしていろんな店を
見て回りました。
しかし、このゴチャゴチャしたエネルギーは凄いですね、
町から溢れる色彩に力を貰うような気がします、
散策して喉乾いて生ビールとツマミでひと休みにして
またぶらぶら・・楽しい(^^


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近くの地下鉄海岸線の駅から一旦神戸市を離れます。
小野市の浄土寺へ向かいました。
途中乗り継いで1時間半程、
神戸電鉄の車窓から見える風景に
港町の風情はなく、
山間を抜けていくローカル線の趣です、
兵庫県も広いもんです、南北に長く
瀬戸内海と日本海とに接してますからね、
あと淡路島がありますね。

小野駅に着きます、
事前に調べたんですが、いまいちよくわからないコミュニティバスの運行状況、
曜日に依ってコースが細分化され、一日2便だけとかのコースあるし・・隙間だらけの時刻表を見ると
あと30分待てばありそうです、
ただ駅前なんですが何もないので待つ時間が勿体ない(^_^;)
タクシーだなと思った所に何故かバスが来ます、
一応行き先板見ると
経由地で「浄土寺」の文字が有るじゃないですか!飛び乗りました。
神社仏閣を訪ねる時にこういう偶然に出会うとなんか導かれてる気分で
来て正解だったなと思っちゃいますね(^^)

さて、浄土寺の仏像、それは国宝の阿弥陀三尊立像でございます、
そしてその仏像を安置する阿弥陀堂こと浄土堂も国宝です。
以前、仏像特集の雑誌で見てから一目惚れ(*´∀`*)
いつかは絶対見に行きたいと思ってた仏像でした、
ただその時、浄土寺へのアクセスを調べ・・・
こりゃすぐには行けないなと思いましたけどね(^_^;)
これまでも阿弥陀三尊像は数多く観てきましたが
浄土寺の阿弥陀三尊には特別に惹かれた理由があります、
それは西日という自然光を利用した演出なのです!
それを見たかったのです、
当然ながら拝観客もそれを知ってるんでやはり午後に集中しちゃいますよね、
なので浄土寺の拝観時間は季節に依り他の寺院より遅くまで拝観出来ます、
ほとんど16時迄という所が多いのですが浄土寺は4月〜9月末に限り17時迄拝観できます。
西日時間にちゃんと配慮されてますね。

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バス停「浄土寺前」で下車すれば
目の前が浄土寺です、つい西の方角を眺めますと
遮るものは無く遠くの山並みまで見ることが出来ました。
境内へ向かって歩いて行くと正面に阿弥陀堂が見えてます、
突き当たって案内板に従い左へ進み、途中右にある石段を上がれば
目の前に阿弥陀堂の拝観入口が見えます、
その前にざっと境内を見渡します、そんなに広くはないですし、
有名寺院と違い僧侶の姿も見えません、薬師堂や開山堂などがありますが
その扉は閉ざされて中を見ることすら出来ません、ただただ静かな浄土寺の境内です、
その境内から1段下がった両側、左側に「宝持院」右側に「歓喜院」があり、
それぞれの院が交代で阿弥陀堂の受付などをしてるみたいですね、
この日は「宝持院」の方の番だったようです。


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阿弥陀堂(浄土堂)へ入ります、
お堂内に入るとすぐ右に受付机が置かれ係の方が(おば様)います。
拝観料を支払い、御朱印帳を預けます、「ごゆっくりどうぞ」ということで
まずは阿弥陀三尊の前に座ります。
・・・・感動です(^^)
これは素晴らしい!!そして想像したより大きいです、
これが本来の丈六サイズなんですね、
多くは丈六仏でも坐像になってると半分サイズですからね、それでも見応えありますが。
しかし立像は珍しいです!
まさに来迎の瞬間を名仏師・快慶は創りだしたんですね、さすが快慶!惚れ惚れする至高の芸術です。
中尊の阿弥陀如来立像は5.30m、後背の高さまで入れると8.30m、圧巻です。
脇侍にも手抜かりはありません、素晴らしい観音菩薩立像と勢至菩薩立像で、共に3.70m。


【パンフレットを撮影しました、実物は当然撮影禁止です】
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もうただただポカンと口を半開き状態で見上げてました(・o・)
阿弥陀如来の半眼の眼差しが宙を彷徨います、捉えようとしても捉えられません、
背後から西日が床を照らしてます、
その光がゆっくりと三尊の背後へ迫ります、
この時、背後に人の気配、拝観の方々が数名ほどお堂に入ります、
やはり西日狙いですね、まだ少し早いなとか言ってますし(^_^;)

時間はあるのでゆっくりと堂内を周り、三尊を舐め回すように観ます、
西日を取り込む仏像の背面側のお堂は透かし蔀戸(しとみど)と云うそうです、
堂内は朱色の柱の間は白壁になっており光の反射を最大限に利用し
仏像を美しく見せるようにと考えた造りになってるんです、スゴイです。
普通、国宝ともなればわずかでも太陽光はNGなんですけど、
ここは太陽光込みで国宝なんでしょうかね(^_^;)

そして正面のお堂の壁沿いに座り込みます、
椅子も少し置かれてますが、本来床に座った角度で見てベストに造られてる仏像ですから
そのオススメの見仏角度で見るべきです(^_^*)
突っ立って観るのが一番良くないかな。

ただただ静かな時間を阿弥陀三尊と過ごします、
30分、40分、心休まる時間が流れていきます、
光がお堂の床を伸びて、蓮華座を照らし、床の反射光で
仏像の表面が輝き出します、堂内の朱色が仏像を染めます、
もう今まさに動き出すような躍動感を光の演出で感じます、
反射する光で自分も包まれ、あまりの神々しさにもう言葉はありません、
西方からの光は極楽浄土を意味します、
重源上人の浄土思想が具現化した演出とそれに応える快慶の仏像、
いや〜これは観て良かった!と思える素晴らしい阿弥陀三尊立像でした。


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<続く>

by opaphoto | 2015-09-30 23:00 | 京都&奈良&近畿(巡礼旅行記) | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2015-10-02 07:00
10年前に関西勤務で神戸担当だったのでこれから懐かしいSPOTが続々登場してきそうで楽しみです。六甲山から神戸市内は眺めなかったのですか?
Commented by opaphoto at 2015-10-04 17:41
RWさん、こんばんは。
そーでしたか!神戸担当とは羨ましい(^^)
今回残念ながら六甲山には行ってないんです、
有名な夜景を見たかったんですけど・・夜は酒優先で(^_^;)