2016 GW・緑風と祈りと光の見仏巡礼記【その6】

『第二日目 奈良&京都・般若寺~円成寺~岩船寺~浄瑠璃寺~海住山寺~蟹満寺』


南山城エリアの代表的なお寺『岩船寺』へ着きました。
さすがに山深い感じがします、お寺へ続く参道沿いの民間駐車場へ停め、
すぐ近くで地元の野菜などをテント販売をしてるおばあちゃんに
駐車代の300円を払いました。
この辺りはハイカーも多いです、たしか岩船寺から浄瑠璃寺と続く
ハイキングコースはそのルート上に点在する石仏巡りも兼ねて
人気のコースだと聞きました。
そんなハイカーの一団が地場野菜などに群がってました、
無人の販売小屋もあります、
飲食も出来る地物販売店がありましたので
帰りにここでランチすることにしました( ´∀`)

参道はやがて石段へ代わり、見上げると質素な山門があります、
石段を上がると右に受付がありましたので
拝観料を支払い、境内へと入りました。
まず見上げる先に新緑の中、朱色が映える三重塔が優雅なその姿を
見せてくれます、この風景だけでも来た甲斐が有ったと思えました。
すぐ右に本堂がありまして、早速中へ。


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入り口を入るとすぐ右の受付に座ってらっしゃるのが
ご住職で、挨拶してまずは御朱印帳を預けます、
で、中央の阿弥陀の前に立ちますと
テープでなくご住職の生声で簡単な説明が始まりました!
その声がお堂中に響くいい声でしたね(^_^;)
阿弥陀如来坐像は丈六仏で堂々とした佇まい、
躍動的な四天王がきっちりと四方を守ってます。

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その周りには、まず三頭身ほどの十二神将、
釈迦如来像、菅原道真公の坐像、秘仏と書いてある弁天の半跏思惟像、
白象に乗る普賢菩薩騎象像、弘法大師、そして十一面、薬師、不動も居る!
うーん、壮観(*´∀`*)
こんな山奥の心和む場所にこれらの仏は
なんか幸せそうな雰囲気で見仏者を受け入れてくれている気がします、
堂内で感じる薫風の心地良さと青い匂い、
時間を忘れるほど落ち着いた祈りの空間に自分を漂わせます、
いいなぁ~岩船寺。
堂内をぐるっと一周してからご住職に挨拶し御朱印帳を受け取って
外へ出ます。

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目の前の阿字池を周り、石段を上がって三重塔へ、
室町時代の建立、重文です。
よくまぁここに建てたもんだ!と感心して眺めます、
塔の周りの山道を上がりながら回れるので、のんびり歩きながら
観ると四隅の垂木を支えてるのは隅鬼じゃないですか!
白目が目立ち、こんな山奥でじっと頑張ってますよ(^^)

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あちこちに花が咲き、梅雨時期には紫陽花も沢山咲きそうです.
その時期の境内を想像すれば、それはそれでしっとりとした風景になりそうですね。

山門を出て、先程の参道沿いの売店兼食堂でランチを頂きました、
筍ご飯が美味しかったなぁ~。

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次の予定は海住山寺(かいじゅうせんじ) ナビをセットして細い道を進みます。
距離は少しあるけど時間はそんなに掛かりません、
GWと言ってもこの界隈はさすがに空いてますからね、
で・・・途中でなんとなく、見覚えのある道だと感じ始めてたんですが、
駐車場入口にあるバス停の風景を見て
思い出しました!
ここは浄瑠璃寺の入り口じゃないですかぁー。
数年前のGW旅で訪れた、
国宝・九体阿弥陀座像が居並ぶ名刹です。
一瞬、時計を見て・・・・カミさんとこりゃ~寄るしかないと決め、
導かれるままに民間駐車場へと滑り込みました(^^)
まさか浄瑠璃寺の前を通る道だったとは、
予定から外してたんで全く気付かなかったよなぁ。

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車を停めると集金おじさんが来るので
300円を支払います。
懐かしい細長い参道を進んで行くと
左側にある手作り陶器の店がありました、覚えてますよ、ここ。
で、なんとなく見ると、いい感じの猪口が目に付きました、
とりあえず、帰りに寄ることにして先を急ぎます。

GWの時期だと、あの顔が白い吉祥天女像の厨子が開かれてます、
うーん、ワクワクです!
山門に到着、拝礼して境内へ入りました。

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以前も書きましたが、
この浄瑠璃寺の境内配置の世界観が素晴らしいんですよね、
山門から入ると大きな池、中央に小島があってその祠には弁財天が
祀ってあります、琵琶湖の竹生島のイメージですね(^^)
以前訪れた時は、その小島の周りを修復中でブルーシートみたいなのが
祠の周りにぐるっと敷かれていましたが、今回は綺麗になってました。

自分の立ち位置から左側(東)、三重塔が建つ「此岸(しがん)」
日の昇る「浄瑠璃浄土」で教主は薬師如来。
右側(西)が「彼岸」で本堂に阿弥陀如来、すなわち「極楽浄土」
東が過去で西が未来、生きとし生けるもの全ては東に生まれ
西を目指してるってことでしょう、そしてワタシらは現在(現世)に立ってるんですね。
この方角配置は遠く法隆寺金堂の「薬師仏・釈迦仏・阿弥陀仏」と全く同じとのこと、
いやはや、素晴らしいなぁ~。

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良く聞きますが、神社仏閣などに行くとこの方位や方角を知ると更に楽しめそうです、
仏像だって向いてる方向に意味を持たせている場合がありますし。
簡単な例だと平城京の鬼門(北東)の方向に東大寺がある!みたいなね、
そういうことがわかると意外と鳥肌モノですよね。

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しかし、以前も感じましたけど、
ここに立つとなんか達観した気分になりますよ(^_^;)
東から西へと眺め、西の本堂へと向かいました、
入り口で拝観料を支払い、
御朱印帳を預けて入ります、本堂の裏側の外回廊を進み、
反対側へ回り、そこの入り口から堂内へ。

入るとすぐ目に飛び込んでくる素晴らしい眺め!
九体の阿弥陀如来坐像が一列に居並ぶ荘厳さ!
いや~やはり何度見ても圧巻!堪らんわ~(*´∀`*)
そして本堂中央辺り、阿弥陀如来中尊の前にある厨子、極彩色の扉が開かれ、
あの白いお顔の吉祥天女像がいらっしゃいましたぁー、
とても膨よかで身につけてる着物も華やかな色です。

中尊の横には子安地蔵菩薩立像、こちらも白っぽいお顔で、開けた胸元も白、
そのせいか、なんとも惹き寄せられるような生々しい感じがあります。
九体阿弥陀の左端には四天王のうち二体、持国&増長、堂々たるものです、光背の火炎もカッコいい!
相変わらず他の二体(広目&多聞)は博物館へ出張中みたいですが。
九体阿弥陀の右端には不動明王三尊像、制多迦童子と矜羯羅童子を従えた見事な仏像で、
三体の表情がイイんですよねぇ~、この細長い本堂にこの仏力(*´∀`*)
最後にもう一度、九体が居並ぶ阿弥陀如来坐像を右端から眺めます、
いや~スゴイなぁ~この遠近感、
奥へと繋がっていき、消失点でまるで永遠へと変わるような感じは鳥肌モノでした。

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出口を出て、受付に置かれてた御朱印帳を取って阿弥陀堂の前に立ちます、
九つの障子が閉じられてますが、これが開かれてお堂ごと九体阿弥陀を観てみたいもんです、
ライトアップが良いかなぁ~、さぞかし素晴らしい眺めでしょうね。
反時計回りで池の周りを歩きながら三重塔へ、これもまた国宝です!
塔内には秘仏の薬師如来坐像がいらっしゃいますが、
毎月8日、彼岸の中日、正月三ヶ日のみの開扉となってます、
しかも好天時のみ!・・・・となると、出会いの確率・・低っ。(^_^;)

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いや~予定してなかったけど浄瑠璃寺で見仏出来て良かったぁー、
この充実感ハンパないもんなぁ~(^^)
大満足して山門を出ます、長閑な参道を駐車場までのんびり戻り、
次の目的地へ向かいました。
やっぱり京都、南山城エリアは仏像の宝庫だなぁ。


<続く>

by opaphoto | 2016-05-25 23:00 | 京都&奈良&近畿 | Comments(0)