夜の匂いとMarvin Gaye

マーヴィン・ゲイ。
昔、出会ったアルバム「What's Going On」は
今でもワタシの愛聴盤です。
とにかく「What's Going On」のアルバムの表紙の写真は
カッコ良かった!
雨に濡れるマーヴィンのどこか神々しい顔、
裏面の全身から湧き出る憂い。
その頃、世間はディスコブームで、
ソウル・トレインな状況でした(^_^;)
いろんな楽曲が耳に飛び込んできました、
友人達とのそんな音楽情報のやり取りやレコードの貸し借りも頻繁で、
まぁ〜今思えば楽しい時代でした。

その頃、どこか脳天気な中で聴いたマービン・ゲイの楽曲は
本格的な大人のソウルを感じさせるものでした。
レコードプレーヤーに乗せスピーカーから出る音を
聴いた時、少し戸惑った事を覚えてます、
その当時はアースウィンド&ファイヤーの
全盛期、エモーションズやらも聴いてたし
また今は無きマイケルジャクソンの「オフ ザ ウォール」
などを夢中で聴いてた頃です、1971年に出たこのアルバムに
少し地味な印象を感じたのかもしれません。
要は若かったってことか・・・(^_^;)

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このアルバムから湧き上がるようなウネリと
マービンのボーカルの凄さと
滲み出るようなエロスを感じたのは
その後、しばらくしてからでした。
アルバムは全曲途切れることなく流れていきます、
何度か繰り返し聞いていると
終わり無く刻まれるリズム、うねるようなグルーヴ感
不思議な感覚に浸ります、
夜の匂い、大人の世界でした。
聴き疲れを起こしそうな頃に(^_^;)
思わず前のめりになるほど心地よい曲が始まります。
名曲「Mercy Mercy Me 」
まるで心音とシンクロするように体に沁みこんできました。
そのうち、この曲だけを何度も何度も聴き返しました。

その後、もう一枚の名盤「Let's Get It On」
そして「Live at the London Palladium」をよく聴きましたね。




やがて時代は変わり、
MTV全盛期、久々にマーヴィン・ゲイを観たのが、
「Sexual Healing」
まさにマーヴィン・ゲイな曲で思わず嬉しくなって購入しました、
夜のむせ返るような匂いがするそんな曲でした。
うーん、エロティック!やっぱ、こうでなきゃ!と思ったもんでしたね(^^)

衝撃のニュースを知ったのはいつだったか・・
ちと調べてみたら1984年の4月1日とありました、
そうか、ワタシが24歳の頃だったのか!
実の父から射殺された!!というショッキングな内容に驚愕した
のを覚えてます。
そしてかなり年上だと思ってたマーヴィン・ゲイが
実はその時45歳だったと知りました、
なんか、勝手なイメージでもっともっと
大人だと思ってたんですね。

それ以降、何度となくマーヴィン・ゲイのライヴフィルム
などを見聞きしました、今はYouTubeなんて
まさにTime Machineのような便利なものもありますヽ(´ー`)ノ
それらを見聴きする度に思うのは
ワタシがマービンの亡くなった年齢を超えているにも関わらず
全く手の届かない大人であり続けていることです。




今「Mercy Mercy Me 」を聴くと
改めて時代を超えたこの名曲の凄さを感じます。
夜に浮かぶネオンサイン、酒と香水の匂い、
大人になった今も、この曲の向こう側に
見える大人の世界に憧れてる自分に
ふと気づいたりします、
色褪せることないマーヴィン・ゲイの歌声、
そして彼の姿は永久凍土に閉じ込められたかのように永遠なのです。

・・・一度でいいから生のLIVEが観たかったな・・・。

by opaphoto | 2016-05-26 23:04 | 音楽転々♬ | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2016-05-28 06:10
ホワッツゴーインオンはわが青春時代の思い出曲、本当に哀愁あるいい曲です。自分の父親に銃殺されるなんて・・、何て悲劇の人生結末なのでしょう。
Commented by opaphoto at 2016-05-29 22:25
ただただ名盤であり、名曲ですよね(^o^)
悲劇的な最後でしたが刻まれた歌声は永遠ですね。