2016 『すみだ北斎美術館』へ行ってみた。
葛飾北斎の富嶽三十六景が好きです。
36としながら実は全部で46枚、
この富嶽三十六景をパラパラと見ていると、
ワタシは旅情を掻き立てられます、絵の中の人が動く、
風が吹く、波が立ち、舟が揺れる、鳥が飛び、富士のお山が見える。
思わず微笑んですっかり画の中に取り込まれてしまいます、
北斎のブルーにまみれ、とてもワクワクしてくる。
また構図が素晴らしくて勉強になりますね。
そんなわけで、今年11月22日に『すみだ北斎美術館』が
オープンすると知った時から楽しみにしていました。
最初の頃は混んでるだろうから、少し遅らせて
4日の日曜日に行って来ました。
JR両国駅、ここで降りるのは久しぶりです。
やはり相撲一色な駅舎の雰囲気は両国ならではですね。
線路沿いを歩いて錦糸町方面へ進みます、
江戸時代は、この国技館周辺は御竹蔵と言って資材保管場所だったんですよね、
大川(隅田川)沿いなので当然です。
以前、池波正太郎の「江戸切絵図散歩」を参考にして
都内を歩いた事があるんですが
かつての風景を想像しながら歩くのは結構楽しかったです。
この両国界隈にもそんな場所が沢山ありますね、
有名な本所松坂町の吉良邸とか。
途中から江戸東京博物館の前を抜けます、やはり北斎通りを歩きたくなります。
少し進むと右手に緑町公園がありまして、その奥になんともクールな建物が見えました。
それが『すみだ北斎美術館』です。
手前の公園ではロープで組まれた遊具で子供達が楽しそうに遊んでましたね、
その奥にはスカイツリーもよく見えてました。
見上げる建物の外観からは近代美術的なイメージを感じました。
四方に抜け道のように造られた館内への出入り口には遊び心を感じます。
受付で入場料(大人1200円 ※常設展だけだと大人400円)を支払い
館内へ入りました。案内に従い4階までエレベーターで一気に上がります。
4階フロアは企画展示フロアと常設展示フロアに分かれてました、
まずは企画物から「北斎の帰還」と名付けられた企画展です、
なかなか内容盛りだくさんで楽しめました。
風流隅田川八景、絵巻、富嶽三十六景も全てではありませんが
展示してあります。次に螺旋階段で3階へ下り企画展の続き、
北斎漫画な世界が溢れてます、そして諸国滝巡りや諸国名橋奇覧などが
展示されてます。これはまさに江戸時代の観光ガイド本であり、マンガ本でもあります。
企画展を一通り観て常設展へ、これがまた螺旋階段で4階へ上がります、
この動線はちょっと?な感じですが構造上しょうがないんでしょうね。
常設展のスペースはそんなに広くありませんが晩年の北斎が絵を描いてる様子を
再現したスペースがありまして、その蝋人形がもうリアル過ぎて気持ち悪い位でしたよ(笑)
時々、手が動いてるし。
4階から一気に1階のミュージアム・ショップへ移動します、
あっ、そうだ、皆さんエレベーター待ちで凄く並んでたんですが・・・
見回した所、階段が無いのです!
でも非常階段はあるはずですが・・・、これはちょっと不便でしたね。
さて、ミュージアム・ショップをひと通り見て美術館を出ました。
両国界隈を少し散歩して帰りました。
やはり北斎の絵は楽しい、移りゆく季節の中に描かれた人々の姿に
生きてることを精一杯楽しんでるような感じがとても良かったなぁ〜。
by opaphoto | 2016-12-06 23:00 | 美術館・博物館・イベント | Comments(0)