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夏旅のタイ・見仏巡礼記 1【チェンマイ】


19:30、降り立ったチェンマイ国際空港は大雨でした。

タイは雨期という事で覚悟はしていたけれど、

ここまで本降りに早々祟られるとは

先行きに少しばかり不安を覚えちゃいました。


今回のツアー、空港からホテルへの送迎が

付いているので初めての空港でも特に右往左往すること無く、

現地担当のガイドさんがスーツケースに付けたJTBタグを見つけて

すぐに笑顔と流暢な日本語で声をかけてくれました。

土砂降りの中、ホテルへ向かう車内から見る夜のチェンマイ、

なんか浮足立つ感覚があり、それがとても心地良い、

初めての国、初めての街、やはり旅は面白い、

更に言語が違う海外への旅だと

知らない惑星へのトリップ感みたいなものがあり、

それもまたイイ。



仏像を愉しむ旅にしたいのなら

その国は限定されます。

まず思いつくのは仏教の聖地インド、そこから北伝仏教と南伝仏教に分かれます、

日本へ向かう北伝仏教はブータン、ネパール、中国、韓国、台湾も入るかな、

さらに中国仏教の影響を多大に受けたベトナムが入ります。

ベトナムは意外でしたが、この中だと韓国や台湾はまだしも、

インドや中国、ネパール、ブータンとなればかなりタフな旅になりそうですよね(^_^;)

なにかありとあらゆる強力な薬を持参しないといけない、

そんな覚悟が必要かな(^_^;)

次に南伝仏教は

スリランカ、ミャンマー、タイ、ラオス、カンボジア。

何かと政情不安が懸念されるエリアでもありますが

魅力ある国々でもあります。

何れも観光資源に溢れ、仏塔、仏像見物が楽しめます。




【成田国際空港】
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これらの国の中でまず最初に浮かんだ国がタイでした。

以前、美しい仏塔の写真を見た時に

この塔をこの目で観てみたいなと思いました。

それはタイ・バンコクのワット・アルン、暁の塔と呼ばれる寺院の

夕景を写した写真でした。


今年の夏旅にタイはどうだろう?

それにタイにはあのチェンマイがある。

いつかチェンマイに行きたいなとカミさんと話したのは、

小林聡美主演の映画「プール」を映画館へ観に行った時のことでした、

母と娘の関係を軸に淡々としたチェンマイでの日常を映した

妙に印象に残る映画でしたね、

オレンジの僧衣を纏った僧侶達が朝の托鉢で歩くシーンが蘇りました。



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8月25日、成田国際空港10時50分発のタイ国際航空(TG641便)で

バンコク、スワンナプーム国際空港へと飛び立ちました。

出国前に済ませたのは少額の両替、円からタイのバーツへ、

あとは現地で、その都度両替することにします。

事前に調べましたが両替所はあちこちにありますので

何ら心配要りません。

次はQLカウンターなる場所で事前に申し込んでおいた

「イモトのWi-Fi」を受け取りました、

イモトはあのTV「世界の果てまで・・」のイモトね(笑)

最低限でセットで6日間借りましたが、

「4G LTE Wi-Fiプラン」で1日730円、計4,380円です(^^)

価格コムのページから申し込んだら割引が適用されました。

通信制限(500M)はありますが普通に使用する分には全く不足無く

現地では地図などの情報取得にかなり役立ちましたね、

あと速度はサクサクでしたよ!

5人まで同時に接続できるのでグループ旅行の方達だとさらに割安ですよね、

ワタシもカミさんと二人での使用でしたがとにかく助かりました。

ちなみにWi-Fiルーターの設定は現地に着いてからです。


最後に一番大事なのが海外旅行保険ね、

これは必須です。

今回はJTBから案内が来たジェイアイの「tabiho たびほ」

6日間で二人で7,000円位だったかな、

この保険を使うこと無い旅を願いつつ。



約6時間の空旅なのでマッタリです、

目元パッチリな美人CAさんを眺めつつ(^_^;)

機内食を食べ、提供されるビールを2缶(シンハーとアサヒ)ほど飲み、

いつも旅には持ち出す村上春樹の短編集を音楽聴きながら読みます、

常に再読なのですが旅に依って内容の感じ方が変わるのが楽しいのです。

ワタシは旅の移動時にさっと読める短編の読後感が好きなのですが

カミさんは長編をよく読んでます、今回は吉本ばななを持ち込んでました。

その時に聴く音楽は歌詞がない方がイイですね、なのでJAZZになります、

歌詞があるとつい聴いちゃうんで読む速度が落ちるんです。





【タイと言えばこのビール、SINGHA さっぱりして美味しい】
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【和タイ折衷?蕎麦がありタイ飯風なのがあり、で、ビールはアサヒ】
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【スゴく安定したフライトでした】
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時々眠くなって眠り、時々窓の外の宇宙にかなり近い濃いブルーな空色を眺め、

時々眼下に流れる雲々の芸術的とも言えるその造形の変化に驚きつつ、

目の前のモニターに映してるフライト情報で位置を確認しトリップ感に浸ります。


沖縄上空から石垣、すぐ近くに台湾、東シナ海を南下しつつ、

やがてベトナム北部上空へと差し掛かります。

雲が切れ、その緑覆われた深い森、それが切れると広い田んぼが見えます、

感慨深く眺めてしまいます、かつてこの地で行われた戦争は

いろんな映画になりました、「地獄の黙示録」「ディア・ハンター」

「グッドモーニング・ベトナム」「プラトーン」・・・・。

何れも引き込まれた素晴らしい映画でした。

しばらくすると1本の川が見えました、

これはもしかしてと思い調べたらやはりメコン川でしたね。

カフェオーレのような色をして滔々と流れ続く川筋を見えなくなるまで

目で追いかけました、河は眠らない・・・。

機はカンボジア北部上空を抜け、タイ王国へと入りました。




【旅の友「村上春樹短編集・象の消滅」洋書テイストな装丁がお気に入りなのです(^^)】
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【悠久の大河、メコンの流れ】
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【タイ・スワンナプーム国際空港】
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しばらくして夕食へと出かけました。ホテルのロビーは思ってたより豪華でした、

チェンマイ プラザ ホテル。

ドアボーイが手を合わせ、「サワディ カップ」と笑顔で迎えてくれました、

こちらも手を合わせます、そして「サワディ カップ」カミさんは「サワディ カー」と言います。

タイ語は男女で語尾が変わります、男性は「カップ」女性は「カー」を付けるんですね、

面白いなぁ~。

なんでも日本人観光客御用達なホテルらしいです(^_^;)

宿泊カードを書いただけであとはすべて現地ガイドの方が

済ませてくれました、ワタシらはソファでのんびり待ってただけです、

これはこれで楽なもんですね(^^)


部屋へ向かう途中に長く広い通路の脇に仏像が並んでます、

壁画や調度品が置かれてます、気分上々です(^^)

部屋に着き、室内の簡単な説明を受け、ガイドさんとはここでお別れ、

何か困ったことがあればと電話番号などの書かれた用紙を受け取り、

最後にチェンマイ出発時に迎えに来る時間を確認します。

ボーイさんにはチップ、20バーツ紙幣(約60円)を渡します、そして

手を合わせ「コップン カップ(ありがとう)」と。

ベッドに横たわると眠気に襲われますがお腹も減ってます、


やっと雨が上がったようです、

濡れた舗道、街灯や看板の灯りに照らされ色が滲んでます、

ホテルの正面にセブンイレブン、とにかくこのセブンイレブンが

あちこちにあるんです、もうセブンだらけと言っても過言じゃない(^_^;)

そんなに頻繁に寄って買うものは無いんだけど、

何処にでもあるその看板の安心感は旅先ならではです。


界隈をぶらぶら歩いてると

目についた1軒のお店、店頭のメニューを見ると

美味しいそうです(^^) 中華も入ってるみたい。

ボーイさんが来たので「サワディーカップ」で入店します。

再度メニューを見て、簡単な英語と指差しで注文、

トム・ヤム・クン、エビのフリッターみたいなの、空芯菜の炒め物、そしてカオパット(焼き飯)

普段少食なので二人でこれで精一杯です、

で、料理が運ばれるまで、シンハービールで乾杯、いや~美味い!!

旅先で飲むビールは格別です。

お通しみたいな感じで出されたヤツをツマミます・・・辛っ、でもなんか癖になる感じ(^_^;)



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タイの玄関口、スワンナプーム国際空港に着いた、

大きな空港ですね、デザインはなんか芋虫みたいな感じなのですが(^_^;)

乗継ぎなのでチェンマイと書かれた案内板に従って進むと

いきなり入国審査(^_^;) 特に問題なく(当たり前だけど)

続いて手荷物検査、荷物を全部カゴに入れ、靴も脱いでカゴに入れ

流します、自分はバンザイしながら一周回り、ここも無事通過。

タイ王国へ入国。

胸に【BAGGAGE CLAIM】シールを貼られます、

国内線も同じタイ国際航空なので問題なく、そのまま国内線待合室で休憩。


日本とはマイナス2時間の時差、GショックのワールドタイムでBKKに合わせ、

現地時間を表示、中の液晶でHT(ホームタウン)の表示もしてるので日本時間もすぐわかる、

これってホントに便利だなぁ。

カメラの時間も変更しておきます、D810とGRD。


あと「イモとのWi-Fi」を取り出し、自分とカミさんのiPhone7を設定、

特に難しくもなく、APPのUpdateなどの通信はOFFにする、

接続を確認し使用してみる、問題なくサクサク、快適!

とりあえずポケモンを捕まえといた(笑)


国内線の搭乗が始まり、バスで移動、

ほぼ定刻にTAKE OFF、フライト時間は約1時間でした。





【到着後、係員がこのシールを目印に左右の通路へと乗客を分けてました】
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【BKKへ合わせると、即、現地時間へ変更されます】
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【空から眺めるとタイも日本とそんなに変わらない風景なのです】
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【国内線での軽食&水】
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【チェンマイ国際空港、到着】
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【雨のチェンマイ】
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運ばれてくる料理を食べます、

トム・ヤム・クンはさっぱりとしたスープで滋養たっぷりな感じ、

空芯菜は激ウマ、歯ざわりが良いし味もいい、

海老のフリッターみたいなのがまたサクサクホクホク、

チリソース風な甘辛ダレもよく合います、

ビール進む、1本追加(*´∀`*)

店長風なボーイさんがツーリストに気を使ってくれて

様子を見に来てくれます、

そこで覚えたての一言「アローイ(美味しい)」と笑顔で言えば

すごく喜んでくれました、で、サービスで

あの辛いお通しをドカンと追加してくれました・・・いやいやそれはもういいんだけど・・・

でも、笑顔で「サンキュー」(^_^;)


ガオパットは文句なし、食べ過ぎたら眠くなって来たので(笑)

目の前のホテルへ戻りました。

これで移動に費やした初日が終了、長いような短いような。







【ホテル前のバス停・・・まず乗りこなせい感じでした(^_^;)】
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【雰囲気ある店内】
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【左の小皿のお通し、ピリ辛でビールに合います】

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ホテルの窓の外から暗い空を見上げ

連日雨予報だけど基本は曇りベースでお願いしますと

タイの仏にお願いしておきます(^^)

あ~ワタシは今、チェンマイにいるんだなぁ~と

しみじみ思いつつ、眠りにつきました、

翌日から見仏巡礼旅が始まります。



<続く>



by opaphoto | 2017-09-02 23:00 | 異国への旅 | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2017-09-04 21:59
微笑みの国タイ一度行ってみたいものです。仏教遺跡は凄いのでしょうね~
Commented by opaphoto at 2017-09-05 23:54
RWさん、こんばんは。
まさに仏教芸術に溢れた国ですよ、
機会があれば是非旅してみて下さい。