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夏旅のタイ・見仏巡礼記 2【チェンマイ】

二日目の朝、窓からチェンマイの街並みを眺めます、

なるほどこんな感じなんだと思いましたね、

日本のどこかの地方都市みたいですが

濃い緑の木々が印象的な紛れもないチェンマイです(^_^;)

正面に見えるのがステープ山、この日の最初の目的地が

山の中腹あたりに見えてました。

とりあえず天気は曇り、ホテルでの朝食後、早速準備して出かけました。


最初は初めてのタイなので

オプショナルツアーを申込んだほうが楽なのかなと

思ってたんですが、丁度良いツアーが無く時間も限られてる。

時間を気にする忙しい見仏はやりたくないので(^_^;)

それらを利用するのはヤメました。

好きなだけ自由にぶらぶらと楽しもうということで、

それだといつも京都や奈良でやってることと同じなんですね(笑)


移動手段を調べると

特に難しいことはありませんでした。

観光客が利用するのはレンタルバイクとか除いて二つです、

「ソンテウ」と「トゥクトゥク」

まず、「ソンテウ」はピックアップトラックの荷台を改造して

左右に長椅子を通し、人を乗せられるだけ乗せて走ります、

ただ乗り合いなので運転手に行きたい場所を告げ、その方面に行くかどうか

確認が必要です、OKなら「乗りな!」となりますが

他の客もいますのでルート上で近い順から順番で下ろしつつ進んでいきます。

貸し切りも出来るみたいだけど割高ですね、

相場は40~60バーツなので日本円で約120円から180円です、

まぁ、安いですね。



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一方「トゥクトゥク」は目的地まで貸し切りになります、

まず行きたい場所を告げ、値段交渉が必要です。

行きたい場所を告げる時は「ヤーク チャパイ ○○○」と言います、

そう言ってGoogleの地図なんぞを見せ指差すと完璧でした(^^)

あとは料金交渉、今回チェンマイで何度も乗りましたが

観光客料金だとどうしても高くなります、

今回は100バーツから一番高くて180バーツでした。

その値段だと地元の人の3倍位だと思いますけど、

「円」に換算すると・・・まぁ、許容範囲ですけどね(笑)

あまりしつこく値切るのもどうかと思うので

最初の言い値を聞いたら一度だけ「少し負けてよ!」程度でしたね、

少し負けてくれたちくれなかったりでしたけど(^_^;)

それでOK!と笑顔で乗り込みました。

あと距離によってはぶらぶらと歩きます、それもまた楽しかったです。

チェンマイで移動するエリアは

ほぼ中心部、行きたい寺院も集中してますので

意外とラクです。






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ホテルを出て歩き始めると

通りの向こう側に停まってる赤い車の脇に立つおっさんが

こちらに向かって何か言いながら笑顔で手を降ってます、

おっ、早速来たなぁ~って感じですね(^_^;)

「ソンテウ」の運転手です。

更に歩いて行く先の道路沿いには「トゥクトゥク」が停まってます。

いずれもホテル近辺での観光客待ちですね。


とりあえず、タイに来たのだからトゥクトゥクに乗りたいので

先に止まってるトゥクトゥクを目指して歩きました。

今日の最初の目的地はワット・プラ・タート・ドイ・ステープ。

ワットは「寺院」という意味ですので、地図の表記にはワットだらけです(^_^;)

このドイ・ステープはチェンマイで一番有名な寺院です。

市内から見えるステープ山の中腹に造られたドイ・ステープは

1383年にクーナ王によって建立されたとあります、

日本だと大体南北朝時代後期頃です。



「神聖な仏陀の舎利がクーナ王に与えられ、クーナ王はそれを白い象に乗せて自由に歩かせた。

するとその象は最後にステープヤマアに登り、そこで息絶えた。

そこで、その場所にクーナ王は寺院を建てた」


なるほど、動物に導かれるパターンですね、

弘法大師が白い犬に導かれ高野山に寺を建立したのと同じです、

最澄も導かれての比叡山です、

このパターンは多いのですが、ワタシはロマンを感じるのでとても好きですね(*´∀`*)



トゥクトゥクのドライバーに挨拶して、

チャンプアック門まで行きたいと告げます、

そこはドイ・ステープ行きのソンテウの乗り場なのです、

他にはチェンマイ動物園のところにあるみたいです、

ちなみにトゥクトゥクは上り坂が上れないので

ドイ・ステープへは行きません(^_^;)






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トゥクトゥクには値段交渉してから金額を確認して乗り込みました。

日本で言う昔のオート三輪車ですね、そしてバーハンドルです。

エンジンは2サイクル、独特な甲高い排気音です。

乗り心地は意外と良く、それになってたって遊具感覚で楽しい!

で、車線とか関係無く空いてる方へガンガン割り込んで

車間スレスレを抜けて行くのですが、スピードが出てないので

怖くはないけど多少のスリルは味わえますね、

窓とか無いので風通しが良く(当然だけど)それがとても気持ちイイ。

チェンマイを走ってて感じたのはまず信号が少ない、車線とかよくわからない(笑)

バイクがノーヘルでガンガン走ってる、三人乗りとかしてる、四人乗りも見たけど・・・。

交通法規とかあるんでしょうかね、

いや、あるな、シートベルトしないと罰金が高いって聞いたし、

でも「ソンテウ」も「トゥクトゥク」もシートベルト無いけど・・・・。

そうか、荷台は荷物扱いだからイイのか!・・・って、おいおい(^_^;)

あとホンダ車が多かったなぁ~。


チェンマイの地図を見てもらえばわかりますが市の中心部、

正四角形の道路とお堀に囲まれた内側が旧市街地と呼ばれてます。

そこから放射状に主要道が伸びてます。

路地は至る所にありますが複雑ですね、

その中心部はかつての城壁の跡でランナー王朝マンラーイ王の時代に

敵の侵入を防ぐ目的で建造されたと言うことです。

時代とともに劣化し一部を除き取り壊されたそうですが

残された部分は史跡として現存し遺産登録されてます。

ワタシもトゥクトゥクの車内から見ました、

かなり重厚で歴史を感じさせる建造物でしたね。

その四角の上の中央が北門(チャンプアック門)

そこから時計回りで

東門(ターペー門)

南門は二箇所あります(チェンマイ門・スアンプルン門)

西門(スワンドーク門)

となってます。


トゥクトゥクは北門であるチャンプアップ門へ着きました。

途中でドライバーが「ドイ・ステープに行くの?」みたいな感じで

タイ語で聞きましたので

「そうだよ、ドイ・ステープに行くんだよ」と英語で答えたんですが、

到着したらすぐにドイ・ステープ行きのソンテウの係の人に、

この人達、ドイ・ステープ行きだよ!てな感じで言ってくれてましたね(^^)

料金を支払って「トゥクトゥク」を降り、今度は「ソンテウ」の係の人に

「あそこに座って待っててちょーだい!」とタイ語で言われます。(多分そんな意味です)

値段表の看板がありましたので確認しておきました。片道50バーツ。

ちなみにそこの門の名前「チャンプアック」は「白象」って意味らしいっす、

なんか有り難い(^^)






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10分程待った頃に赤い車が目の前に停まり、

乗ってた人が降りると係の人が手招きで呼びます、

「ソンテウ」の中へ乗り込みました、

後ろの荷台部分に10名って、いやいやいや無理じゃないのキツキツだよ、

でもそんなことお構いなしにもっと詰めてみたいな感じで、

指を差しながら、「あんたはそこへ入って、あんたはこっちに」

「もっと詰められるよね、もっと、もっと!」そんな感じです(笑)

で、不思議なんですが綺麗に収まります・・・なんで?

でも最後に乗った人、荷台から片足出てますけど(笑)

まぁ、そんなことは気にしないんでしょうね、

タイ語で「マイペンライ」ってありますからね、

タイ人はこの「マイペンライ気質」らしいです(^^)

要は「気にしない」。

運転席の狭い後部座席にも人が詰め込まれてましたよ。

事故になったら恐らく・・・自己責任だな(笑)


このソンテウのドライバーがまた軽快にぶっ飛ばしましたねぇ、

ドイ・ステープは山の上なのでつづら折りの上り坂を

他車をガンガン追い抜きながらオラオラ状態で走るんですよね、

正面に座ってた中国人の若い女性が気持ち悪くなって

ハンカチで口押さえてました、最悪なことにはならず大丈夫でしたけどね(^_^;)

お店などが急に出てきて賑やかになったなと思ったら、

目の前を犬がのんびりと歩いてました、そうだ、ノーリードな国だった、

というか飼い主とかいない普通に野犬だよね・・・マイペンライ!

そして、そこが終点でした。





【手摺部分がナーガの胴体ですからねぇ〜、このウネリ(^^)】

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【この道の先にケーブルカー乗り場があるそうです】
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すぐ目の前に見える階段を上ります、

山門をくぐりますと出店が並んでました、

更に右へ行くと長い階段が目の前に現れます、300段以上あるそうです、

見上げればまるで雲上へ続くように伸びてます、

その階段の手摺部分がナーガじゃないですか!かっこいい!!

よく見るとナーガの口からナーガが出て、そのまた口からナーガが出てる、

堪らない世界観にいきなり包まれました、

テンションUPしたので気合を入れて階段を上ります。





【ナーガの口から4匹のナーガって・・・】

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【ナーガに導かれ登っているみたい】
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上へ着いたら右側に建屋があり、そこで拝観料を支払います、

ちなみにタイの方は無料ね。

日本だと境内と言いますが、この壁に囲まれた内部はなんと呼ぶのかな?

と考えながら中へ進みます。

で・・・その入口がなんか混んでます、

しかも空港と同じセキュリティーゲートがあり、

更に持ち込む荷物の中を警備員に見せてます、

これはちと大袈裟だなと思いつつ並んでますと

もう一つ気づきました!

皆んな裸足なのです、周りを見れば靴置き場が沢山ありましたよ、

靴下も脱がないといけないとは驚きでしたね、

裸足になるということはこの内部はまさに仏殿そのものなのかも知れません、

とにかくとても神聖なエリアなのです。






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【日本では地味な仁王なんだけど、こちらはまたカラフルな門番ですね】
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裸足になってセキュリティーチェックを受けて

中へ入りました、壁は屋根の付いた回廊になっており、

それ以外は屋根がありません、でも、そんなことより

中央に眩しく輝く金色の仏塔の存在感!

これはもう息を呑む美しさというか、神々しさ、

いきなり仏の国の輝きに全身が包まれたようでした、そして

「はるばる日本からよぉ~来たなぁ~」って聞こえたような。





【感動!】

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【仏像だらけ、シアワセです(^_^;)】
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【エメラルド仏陀、カッコいい!】
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【仏堂内部】
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花と線香を買って仏塔の周りを合掌しながら歩いている方々が多いです、

国は違いますがその姿にとても親近感を覚えますね、

やはり同じ仏教国なんだと。

そしてその仏塔周りに配置された仏像!

うわ~呆れるくらいに居ますよ、興奮しながらの見仏です、

眩しく輝く金色仏陀、エメラルドに輝く仏陀、カッコいいナーガ像、更に白い仏陀に涅槃仏まで、

ずらり勢揃い\(^o^)/

やわらかな微笑みをたたえた仏と輝く仏塔と周りに点在する仏堂、

素晴らしいこの宇宙感、荘厳された空間で幸せな時間を過ごします。

居並ぶ仏像の前に赤い絨毯が敷かれてますので

そこに座り手を合わせ、さらにじっくりと(^_^;)






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【ナーガに守られてる仏陀、この造形は素晴らしい】
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【供物を見れば信仰の深さがわかります】
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ちなみに写真撮影なんですけど、

全く問題ありません(^^)

撮影禁止の場所が多いのかなぁと

心配してましたが杞憂に終わりました。

今旅でカメラにバツマークの付いた案内板があったのは

一箇所だけでしたね、それはまた後述しますが・・・だいぶ後になります(笑)






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ただ撮影に関して言えば、

仏堂内はやはりお祈りされている方もいる神聖な場所なので

シャッター音が気になりますので、ずっとQモードで撮影してました。

iPhoneは上手く塞いだつもりでもあの作られたシャッター音は

響きました、参拝者が多い場所は特に気にしなくても

いいんですけどね。


ドイ・ステープの見仏を楽しんでると

僧衣を纏った僧侶の方やら、

警備の方の動きがあり、どうも仏堂の方で

なにやら大事な儀式が始まるようです、

高齢の偉い僧侶の方が仏堂に入りました。

それに合わせて一時的に観光客も含め、仏殿エリアから

全員出されましたね。

ワタシらは丁度記念にと記帳してたとこでした、

漢字で住所と名前を書いて(笑)仏殿を出ました。

靴下と靴を履いて休憩していると

入場門付近がどんどん混んできましたね、中に入れないから当然ですけど

ワタシらはタイミング的にちょうど良かったなぁと思いました。


仏殿周りをのんびり歩いていると曇り空から雨がポツリポツリ、

とうとう降り始めました、そして本降りの雨へ。

折り畳み傘は準備してますがしばらくベンチで休憩しました、

時間はたっぷりありますからね。


30分ほどで小雨に変わり、西の空を見ると青空も覗いてます、

こりゃ、天気回復するかもと期待しつつ見晴台の方へ、

眼下に見えるチェンマイの町が一望です、

その隣には凝った彫刻が施してある柱が立っていて

屋根を支える感じの展望台もありました、

そちらへ行ってその凝った造形を見ていると

屋根に十二支が描かれてるんですね、

妙に親近感を覚えましたよ。





【出た!白い象】

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【雨宿り】
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【チェンマイの町、一望】
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【寺院の箒、柄がカラフルで面白い】
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【十二支が描かれてます】
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【いかにもタイっぽい】
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【インド、ヒンドゥー教の神の中でも一番有名かも、ガネーシャ登場!】
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【大事な儀式が終わった後の入口、あの厳重な警備はなんだったのか・・・】
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ひと通り見物が済んだので

また階段を下ります、道路へ出ると、

すぐにソンテウの運転手に声をかけられます(笑)

乗った所まで戻りたいので、そのことを告げ、

「じゃ~あの車に乗って待ってて」と

そんな風な事をいわれます、だいたい分かるから面白いよね(^_^;)

荷台の中はもうすでにほぼ満員、そこにワタシら二名、

更に女性が一名追加、さすがにそこまででしたね、

出発です。

今回のドライバーは穏やかな運転でした、

山を下った所にあるチェンマイ動物園で一人降り、

更に途中二箇所ほど停車して降ろしてたので

最後はのんびり座れました、

そしたら今度は渋滞、停まったままなかなか動かない・・・

で、一気に走ったと思ったらまた動かない・・・

なんか信号が異常に長いんですよね(^_^;)

そんなに信号の数はないんですけど。





【右に立って客探ししてるのがソンテウのおっさん】

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渋滞を抜けるとガンガン走って終点のチャンプアック門前に着きました、

降りて料金支払ってドイ・ステープ見仏が無事終了。


山を降りたらすっかり雨が上がり晴れてきました(^^)

でも、そんなに暑くありません。

昼を過ぎてたのでここらで昼食、

周りを見れば、まずセブンイレブンね(笑)

並びに色々お店があるのでぶらぶらすると

大鍋から湯気が出てるオープン調理な(^_^;)

食堂がありました。

メニューを見せてもらうとなかなかウマそうなので

入りました。





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< 続く>






by opaphoto | 2017-09-05 23:30 | 異国への旅 | Comments(0)