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2015 春・週末旅 桜色の京都慕情 其の六(最終回)

河原町でバスを降り、ぶらぶらといつものように四条大橋を渡ります、
と、その前に四条大橋の近くにある
生八ツ橋のカウンターショップ・ニキニキで
シナモンベースで1個注文しその場でサクッと食べてエネルギー補給、美味いっす(^_^;)

やっと雨が上がりましたが空は曇ったまま、
でも最後は傘をささずに行けそうです、
ゆるやかに流れる鴨川、三条大橋の向こうに山が見えてます、
川岸が桜に染まり情緒溢れる風景です。
橋を渡りいつものように祇園へ抜け、ぶらぶらと小路を進みます。


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京都で最後に見たい桜、
二択でしたが円山公園の枝垂れ桜にしました(^^)
あの東山魁夷の名作「京洛四季」に収められた「花明り」
そのモデルの桜は円山公園の枝垂れ桜です、
満月の下、月明かりに妖艶に浮かぶ枝垂れ桜、大好きな絵です!
川端康成が東山魁夷に「京都があるうちに描いておいてください」と言われ
「京洛四季」が生まれました、
ワタシらにすれば桜が咲いてるうちに
見ておいて下さいと言われてるようです(^_^;)
そういうわけで京都最後の桜はこの円山公園の枝垂桜にしました。


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ちなみにもうひとつの候補は・・・
東寺の不二桜、これも見事な枝垂れ桜でして、あの弘法大師の
「不二のおしえ」から「不二桜」と命名されたそうです、
背景に東寺の五重塔があるので更にいいんですよねぇ~(*´∀`*)
次回は是非見に行きたい桜です。


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四条通と東大路通の交差点にある
京都観光の定番ポイント、八坂神社の西楼門
石段を上り、とりあえずご挨拶をしに本殿へ、
人気のエリアですから参拝に少し並びましたね。
本殿から裏へ抜けて円山公園、
道の両脇にズラリと並ぶ出店、ソースの香ばしい匂いが漂ってます、
花見て酒呑んで大騒ぎ!な雰囲気に溢れてますねぇ〜(^_^;)
夜になるとライトアップされるそうなのでこのまま雨が降らなければ
賑わいそうです。

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少し上がった所で右手に見えてきました!
一際その存在感を放ってる有名な枝垂れ桜、
正式名称が「一重白彼岸枝垂桜」
うーん、これはやっぱり会いに来て正解でした、
まるで舞い踊っているかのような枝振り、
そしてその花の優美さ、
たとえば「花明り」のように月明かりだけでこの桜を見られたら
それはそれは素晴らしいだろうなぁ。
なんでも昨今はカラス害で枝が折れたり枯れたりしてるそうで
確かに痛々しい感じはありますがそれでもなおこの桜は素晴らしいと思えます。
ちなみにちゃんと三代目が育てられてるそうです、で、今見てるのは二代目なんですね。
花見客の残飯目当てでカラスが集まるんでしょうけど、なんか対策必要かもですね。


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しばらく枝垂桜を眺めてから、定番の「ねねの道」を歩き
高台寺へ上がり、八坂の塔を眺め、石塀小路を抜けて
鴨川まで出ます、時計を見ると時間ギリギリ(^_^;)
タクシーで京都駅へ向かい、18時53分発 のぞみ48号に
定刻通り乗り込んで京都桜の週末旅が終わりました。

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神代の昔から桜は日本人の心に寄り添い
その美しい花を咲かせてきたのだなと
今回の旅で素直に感じることが出来ました。

豊臣家の興亡を思わずにはいられない絢爛たる醍醐の桜から始まり
豊かで綺麗な疎水沿いの桜達、
平安神宮東神苑の夜桜の神々しさと
京の庭師が魅せる庭園の桜、
小路を彩る桜色と
京を代表する円山公園の枝垂れ桜まで
いろんな京の桜を楽しめました。

やっぱり桜ってイイなぁ〜。

この旅日記の最後に
なぜか心に沁みる芭蕉の一句を。

『さまざまの こと思い出す 桜かな』


<おわり>


by opaphoto | 2015-04-17 23:40 | 京都&奈良&近畿(巡礼旅行記) | Comments(0)