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2015・夏旅の岩手【3】ー新花巻と遠野物語ー

2日目のスタートはまず盛岡駅から新花巻駅まで移動です、
ちなみにSuicaとか使えませんので切符購入(^^)
盛岡駅から乗った電車、東北本線の快速釜石行きです。
座席に座れば・・後ろ向きで花巻駅まで進みます、あまり気持ちよくない・・・。
花巻駅からは進行方向が変わりやっと落ち着きます、
で、花巻駅からは釜石線(銀河ドリームライン 釜石線)となります。

最初予定を組んだ時は電車で遠野へ行く予定でしたが
その後、いろいろな移動を考えるとどうも車のほうが便利だと気づき、
新花巻駅でレンタカーを借りることにしました。
新花巻駅から遠野方面だと現在建設中の高速道(釜石自動車道)の一部無料区間を
使用できるので便利だとレンタカーの方に聞き、その通りに進むと
無料区間と言っても22Kも有りました、かなり時間短縮出来ました。

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遠野駅に到着してまず驚いたのが
駅舎が立派!なんか古ぼけたイメージを勝手に持ってたんですが(^_^;)
それは昔の話なんですね、やはり人気の観光エリアだということです。
駅前でレンタサイクルを借りて周る予定でしたがそれも地図をよく見てヤメました、
広いのです・・・。そしてなにより暑い( ´゚д゚`)
レンタサイクルは基本ママチャリなんで機動力イマイチ、素直に車で周りました。
まぁ正解でしたね!

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駅前を離れ、かっぱ淵へ向かいます、
駅を離れるに従い、イメージした町並み、あの森山大道の写真の雰囲気が
出てきました(^_^;)
伝承園の駐車場に車を停め、トボトボとかっぱ淵へ向かいます、
夏草の匂いが鼻から脳へ、幼いころの田舎の風景が蘇ります、
なぜか、はっぴいえんどの名曲「夏なんです」の歌詞が思い出されます。
あ~そうなんだな、ここもまた日本人にとっての原風景がある場所なんだと
歩きながら感じました。
ただ原風景だけだと日本各地いろんな場所があります、
遠野はそれに加えて何かあるはずですね、それはなんなのか?感じられるのかなぁ〜。

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開けた場所で立ち止まります、田圃を渡る風、遠くに見える山々、清らかな水が流れ、
絵に描いたような夏の日本の風景が広がってます。
遠くに見える六角牛山(ろっこうしさん)の印象的な山頂部が常に目に入ります、
この山にちなんだ遠野物語を思い出しました。

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山岳信仰の地、日本は山に畏敬の念を持つことで神仏とのバランスと保っていたように思います、
遠野の民もまた、遠野を囲む三山を大事にしてきました
早池峰山、六角牛山、石上山、特に早池峰山は別格で人は死んだらその魂は早池峰山へ行くと
信じられてきた精霊の山です。遠野物語でも早池峰山にまつわる不思議な話が数多く語られてます。
そんなことを思いながら歩いてると少しづつ遠野物語の扉が開かれていく気配を感じます。
やはり遠野物語を読んで訪れるべき場所だと感じましたね、
見えてる風景のもうひとつ奥の隠れた風景が見えてきます。

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タイミングいいのか、悪いのか?目の前に喪服の方々が見えました、なんとも・・・な光景(^_^;)
その方々が出てきた常堅寺に入ります、境内を抜けると
そこがかっぱ淵なんですね。
まず、仁王門の仁王像に御挨拶、
これがまた東北っぽい感じなんですよねぇ~どこかユニークな感じで
より民衆に寄り添った親しみやすさが伝わりますね、京の都から東北の岩手まで離れると
仏像の雰囲気もずいぶんと変わるものです。

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室町時代創建の古いお寺さんです、なんでも寺に火事が起こり、それを河童が消し
狛犬になったという伝説がありまして、
ふと見れば「河童狛犬」が左右に鎮座してました(^^)
本堂で参拝し、お堂の左側の道を進むと「かっぱぶちばし」と刻まれた
木造の橋、渡りながらその小川を見下ろします、
きれいな川です、これなら子供たちならプール代わりに遊べますね、
そんな子供達にかっぱ伝説を語って聞かせ、自然の怖さを教えてたんでしょうか・・
まさに畏敬の念、それこそが遠野物語を語り継ぐ意味なのかなと感じましたね。

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お馴染みのきゅうりの釣り竿が置いてあります(^^)
一本は川に垂らして河童を誘ってます、
なんかここにいると普通に河童がいそうな雰囲気ありますねぇ〜
いや・・間違いなくいるんです!!(^_^;)
そう思ったほうが心が豊かになります。
通り過ぎる風が涼をもたらしてくれます、
しばらくのんびりと川面を見つめてました。

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かっぱ淵から戻り、ドライブがてら山口の水車小屋へ向かいました、
340号線から細い道へ入ると一気に長閑な風景、人も殆どいません・・(^_^;)
山口の水車に到着、ちゃんと駐車場が造られてます、当然無料です。
水は流れてますが水車は動いてませんけど・・・是非、動かしてください(^^)

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次に向かったのは「福泉寺」
やはり寺は外せません。
創建が1912年なので大正時代、新しいんですねぇ〜!
ちょっとした山がすべて寺院になってまして、
本堂までは上り坂が続きます。
ここは真言宗のお寺さんだそうで愛着湧きますね、
途中見下ろす風景の中に忽然と現れる五重塔がステキでした。
そこから本堂はすぐです、立派な本堂の左奥の高台に宝塔が建ってます、
まずは一木造りの巨大な観音立像に御挨拶です、
資料によれば高さは17m、重さ31t
20年かけて住職自ら刻んだとあります。
御朱印を頂いてから境内をしばし見物、
高台なので見晴らしがいいです。

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いつも思うんですが、観光してるとあっという間に時間が過ぎますね、
予定時間を過ぎたんで駅方面に戻り、途中でランチを済ませます、
辛味が強いと評判の暮坪蕎麦を頂きました・・・辛かった(>_<)

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遠野を離れる時間になります、
うーん、正直ここは一泊して楽しみたい場所ですね、
数時間ではいまいち消化不良です、
でも少しだけ遠野物語の雰囲気は味わえました、
駅に向かう道中に遠くに霞んで見える早池峰山の美しい稜線が見えました、
ここから遥か遠くに見える早池峰の頂に昔は亡くなった人を想い
語りかけていたのかなぁ、生きていく者の心の拠り所だったのでしょうね。
恐らくこの風景は昔も今も変わりないはずです。
時計の針の進み方が少し遅いと感じた遠野、是非再訪したい素敵な所でした。

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<続く>

by opaphoto | 2015-08-18 23:51 | 旅日記(国内) | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2015-08-19 06:07
岩手は広過ぎるのでレンタカーは必要不可欠です。家族旅行で廻った時は盛岡を起点に一ノ関、平泉、花巻、高田松原、大山崎、遠野、厳美渓、龍泉洞とぐるり回りましたが本当に巨大な県だということを実感しました。
Commented by opaphoto at 2015-08-22 14:19
RWさん、こんにちは。
確かに全日程レンタカーでも良かったかなと思いましたね、
それほど広いです。
今度は岩手の海沿いを巡ってみたい気もします。