益子町の古刹巡り

先日の益子サイクリングで立ち寄った古刹、圓通寺と西明寺、

どちらもなかなか見応えのある寺院でした。


まず最初に訪ねたのは「圓通寺」

寺院へ続く小道を漕いでいると

どこか奈良に似た感じでした、

先に見えている山門に興奮しながら近づきましたが

その山門の向こうは何か施設のようです、

うーん、こういう所は全く奈良とは違うんですよね

奈良はある意味、期待を裏切らないのです(笑)





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その山門を通り過ぎ、その先にも門がありました、

こちらから入るのが正解みたいです。

雰囲気のある山門で重文の御札が立ってます、

「表門 唐禅風四脚門・室町時代」

一見、その名の割にはどこか素朴な感じでしたが、

しみじみ眺めると屋根の大きさとその下の部分の微妙なバランスが

妙に印象に残ります、この山門の雰囲気、どこかで見たなと思ってましたが、

思い出しました、奈良の般若寺です、あちらは国宝でしたけど(^_^;)

ただ残念なのは門自体ではなく、その周辺に建てられた

白壁の建造物の存在がね、ちと興醒めでした。






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その表門の脇から中へ入りますが境内って感じはなく、

そのまま進みます。

正面に石段が見えてきて、それを上がれば朱色の屋根の本堂がありました、

とりあえず挨拶します、ここは浄土宗の寺院、

浄土宗と言えば法然さんですね、そうなると御本尊は阿弥陀如来です。

本堂の内陣、中央の阿弥陀如来坐像が渋い光沢を放ちます、

綺麗な仏像です。

そしてなぜか外陣に置かれた多くの木魚、面白かったなぁ~。






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本堂の左隣は朱色の観音堂がありましたが、

本堂から右側は普通の無機質な事務的建屋が並んでました、

統一感が欲しいけど仕方ないですね(^_^;)

観音堂からふと奥を見るとなんとも素朴な石段が上に続いてます、

このお寺さん、実はここからが素晴らしかった!

興奮しながら石段を上がると徐々に見えてきまた、

カッコいいその姿は「一切経塔」です(*´∀`*)

しかもその前に涅槃仏が!

タイで散々見た金ピカ涅槃仏ですが、こうしてみると日本もイイね。






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涅槃仏はまず目を見ないといけません、

目を閉じていれば「入滅した姿」目を開いていれば「最後の説法をしている姿」になります、

タイは圧倒的に目を開いていました、でも日本は目を閉じてる涅槃仏が多い、

この違いは面白いですねぇ~(^^)

この涅槃仏は目を閉じてますので入滅後のお姿になりますね。

宝台に掘られた姿も面白い、右は「天上天下唯我独尊」なので

恐らく釈迦が涅槃に入るまでの姿を三体で表してるんでしょうか。

更に宝台の左右には羅漢像が置かれています、

一切経塔の右側にはなんと十三重石塔までありました、

石塔には二重から始まり奇数で続きます、三、五、七、九、十一。

十三重石塔は平安後期から数多く造られているとのことなので

つまり末法思想、浄土信仰ということで

こちらのお寺さんは浄土宗、法然さんなので当然、合致します。

一切経塔を中心に広がる素敵な世界観をしばらく眺めます、

奥の背景もイイですね、この風景を見られただけで訪れた甲斐があります。

さらに少し上がれば鐘楼堂と観音石仏もありました。






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さて、御朱印でも頂こうかと本堂の隣の建屋へ行き、

「御用の方はインターホンで」という張り紙を見て、

押しますが・・・反応なし(^_^;)

そもそも御朱印があるのかどうかもわかりません、

親鸞さんの浄土真宗は御朱印しないという事も聞きます、

浄土宗は大丈夫なはずですが・・・。

でも、どっちにしても応答がないので仕方ありません、

それはそれで縁がないと納得して次へと向かいました。





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坂道をもがきながら漕ぎ、やっと着いたのが「西明寺」

真言宗豊山派の寺院です、つまり空海さんですね(^^)

おもわず笑みがこぼれます、密教は仏力がありますからねぇ~。

え~と、開山したのは行基、

うわぁ!行基きたーーーってな感じです(^^)

ちなみに行基は奈良の僧侶であの東大寺の大仏造立の責任者だった人ね、

東大寺四聖の一人です。

とにかく見仏旅していると、この行基という名前に良く出くわしますよ、

行基菩薩坐像ってのがありますから

もう菩薩レベルになられたお方なのです。






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まず、受付がありまして、そこで御朱印帳を預けます、

御朱印は数種類ありましたね、やる気が有ってイイですね(^^)

ご本尊で書いていただくことにしてそのまま朱印帳を預けます。


本堂内を拝観されるなら300円ということでしたが、

もちろんお支払します。

でも、何人か観光の方が来てましたが、

支払って拝観したのはワタシらだけでした・・・、

他の方は値段聞いてスルーしてましたね、

まぁ、なんかよくわかりませんが・・・何しに来たのかなぁ~と(^_^;)

人は人なんでどーでもいいんですけどね(笑)

でも、その御蔭で内陣独占、写真撮り放題でしたので

大満足でしたよ、あっ、ちなみに撮影禁止では無いのであしからず。


受付を済ませ、いきなりの長い石段を上がります、

重厚感溢れる楼門が見えてきます、そしてその隣に三重塔も。

まず、入母屋造茅葺きの楼門、さすがに重文、1492年の建立です、

隣の三重塔も重文で1538年建立、いきなりの重文パワー炸裂にクラクラします(^_^;)

未だにタイの金ピカに心身が冒されてますが(笑)

木造物をしみじみ見ると、あ~やはりこれはこれで素晴らしいと

思います。




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そして本堂へ、

受付で教えられたとおりに本堂右側に入口から戸を開けて入ります、

更に内陣へと戸を開けます、

出ました、日本の仏像群が!

中央の奥の厨子内には秘仏の十一面観音がいらっしゃいますが、

こちらは午年のみの御開帳ということで御前立が置かれてます、

御前立の十一面観音、脇侍が置かれてます、とりあえずの三尊形式ですかね、

向かって右が不動明王、左は勢至菩薩、面白い組み合わせですが

勢至菩薩って観音菩薩と一緒に阿弥陀如来の脇侍を務めてます、

中尊が十一面観音の場合の脇侍は不動明王と毘沙門天が一般的、

そこで堂内を見ると、居ましたと、毘沙門天が!

でもその姿は胴体部分だけ、顔も手も無い残念なお姿です、

でも、そのまま内陣にちゃんと置かれてます、立て札にも「毘沙門天」と書かれてあります。

まぁ、内陣の配置が微妙ですが細かいことは気にせず、

この居心地の良い空間を楽しみます、

とにかく貸切状態でしたからね、この機会に目の前に置かれている法具とかも

触っちゃったりしましたよ(^_^;)

あとで三尊の事を聞きましたら、聖観音立像が不動明王の前に置かれてたようですが

今は他の場所にあり、見られないとのことでした。


中尊を正面に左側のスペーには蓮華座上に千手観音、

その斜め前に准胝観音菩薩、

今度は右側のスペースをじっくり見ると、

先程の毘沙門天以外に、馬頭観音、延命観音が並び、

その手前に如意輪観音。

いずれの仏も木目が美しく、どことなく素朴な風合いながらも

ちゃんと香で燻された感も出てて信仰されているなと感じますね、

そして内陣仏像の左右には鮮やかな曼荼羅が下げられています、

ちなみにこの内陣自体が重文です。

しばらく座り込んでましたね(笑)一応防犯カメラ有るみたいだけど、

そんなことは関係ありません、お堂はのんびりとリラックスして

瞑想を楽しむ場所なのですからね。





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本堂を出て、このお寺のもうひとつのオススメを見仏します、

それは「笑い閻魔」ということで、

早速閻魔堂へ行ってみました。

開扉されてはいませんが広い隙間から覗けます、

中央に閻魔大王、その両脇に四眷属と言われる内の二人がいます、

恐らく「司録」と「司命」ですかね。

奥の左側、良く見えないけどお馴染みの奪衣婆です、肋が浮き上がってました、

右には地蔵菩薩が静かに佇んでます、地獄に仏とはこの地蔵菩薩のことなのです。

さてと笑い閻魔、確かに笑っているように見えますが、例えば「地獄へ」の「ヘ」を発音したら

こんな口の形にならない?(笑)

うーん、まぁ、それはどうであれ、とにかく地獄には行きたくないなぁ~(^_^;)

沢山見仏して、お布施もしているから、そこの所、ちゃんと記録しといてねと

手を合わせておきましたよ(笑)






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石段を降りる前にもう一度三重塔と楼門をじっくり見物しました。

受付で御朱印帳を受け取り、とりあえず益子町の

有名な二つの寺院見物&見仏は終わりです。



by opaphoto | 2017-10-04 23:00 | 神社・仏閣・仏像 | Comments(2)

Commented by rollingwest at 2017-10-06 07:11
益子・笠間等の焼き物・古刹の街めぐりも大好きです。小生も最近、栃木・茨城方面を集中的に廻っています。先日も栃木・小山・下野・結城・古河を巡り穴場を沢山見つけました。
Commented by opaphoto at 2017-10-07 15:11
RWさん、こんにちは。
意外と栃木や茨城の穴場探しは楽しいでしょうね、
・・・意外とと言っては何ですが(笑)