「谷川俊太郎さんが語る河合隼雄」の講演会に行ってきた
連休最終日の9日、谷川俊太郎さんの講演会に行ってきました。
友人でもあった河合隼雄さんの没後10周年記念企画です、
場所は学習院大の創立百周年記念会館で行われまして、
インタビューアーは河合隼雄さんのご子息である河合俊雄さんでした。
家族で楽しみにしてた講演会でしたが
開始時間が17時半だったので、この手の講演会にしては
遅い時間でした。出来れば14時位がいいんですけど、
こればっかりは仕方ありません。
あと、とても残響がありスゴく聞きづらくて、その点が残念でした、
ちゃんと音響を工夫して欲しいと思いますね、
講演会で話が聞きづらいというのは救われません、
それでもなんとか一生懸命聞き取りましたけどね。
谷川俊太郎さんは詩だけでは無く、翻訳や脚本や絵本とか、
とにかく谷川さんの作品に触れたことが無い人は居ないんじゃないかと
思うくらいのお方です。
初めて生で拝見しましたがとてもお元気そうでしたし、
とても素敵なおじいちゃんでした。
あの鉄腕アトム、♬空を超えて~ラララ・・は谷川さんの詩ですからね、
それを知った時は驚きましたけどね。
ワタシは「20億光年の孤独」というとても有名な詩が、
今でも好きです、あの最後がいいんだよなぁ~。
子供の頃、夜空をボケーッと見上げてた時に突然感じた
あの閉塞感は何だったのか、
この詩に出会った時に、あれは子供心に初めて知った
絶対的な孤独だったのだろうかと思ったものです。
今回の講演会でも谷川さんの朗読で
この20億光年の孤独を読んでくれました、
感動しましたね、やはり作った本人から語られる
言葉の響きは格別なモノです。
しかし、河合隼雄さんにはもう少し長生きして欲しかったなと思います、
そしてその話を聞きたかったなと。
定期的に大阪の天王寺にあるあの四天王寺で講演されてたと知った時は
もう遅かったんですけどね。
沢山の著作が残っているので河合さんの言葉は生き続け、
何かと疲れた心を優しく包んでくれると思います。
最後は河合隼雄さんの死を悼んで書かれた「来てくれる」を
朗読されて、講演会は終わりました。
谷川さんや河合さんのとても無邪気な一面を知ることが出来たし、
とても良い時間を過ごせました。
by opaphoto | 2017-10-13 23:00 | 美術館・博物館・イベント | Comments(2)