人気ブログランキング | 話題のタグを見る

「Still Crazy After All These Years」ポール・サイモン

ポール・サイモンがライヴパフォーマンスからの引退を表明し、

今年、ラストツアーが行われますが、そこに日本公演はありませんでしたね、

是非ライブで観たいと思ってましたが

叶わぬ夢に終わりました。


S&Gでも来日してたのでこれまでに行くチャンスは何度かありましたが

・・・こればっかりは仕方ないです。


S&Gで活動した時期のことはほとんど知りません、

なんせワタシが4歳の頃にS&Gは結成し

「水曜日の朝、午前3時」をリリースしてますからね(笑)

ポール・サイモンがソロ活動を始めた頃は1970年、ワタシが10歳(^_^;)

聴いた時期が随分昔のことなんで曖昧ですが、S&Gを知ったのはやはり映画「卒業」でしょうか。

ただ、その後「ポール・サイモン」ってアルバムを買ったのがいつだったか?

「母と子の絆」とか「僕とフリオと校庭で」なんて好きで良く聴いてたんですが。

15〜6歳の頃だと思うけど・・・。


さて、そんなわけで、75年に発売されたアルバム「時の流れに」

このアルバムも発売後しばらく後に買ったんですよね。

ジャケットはポール・サイモンのポートレートが中央にあるシンプルだけど

味のある写真です、このアルバムジャケットはワタシの好きなアルバムジャケット100選の中に入ります(笑)

このアルバムのA面の1曲目がアルバムタイトル曲の「Still Crazy After All These Years」お気に入りの1曲です。

ドラムが実に素晴らしく、当初、スティーブ・ガッドかと思ってたんですが、

調べたらマッスル・ショールズ・スタジオのメンバーによって作られたらしく

ドラムスはロジャー・ホーキンス、間奏の部分の哀愁溢れるサックスは

あのマイケル・ブレッカーだと知りました。

マッスル・ショールズ・サウンド・スタジオ・・・60~70年代のロックファンなら

この名前に反応しない方は居ないと思いますね(笑)


「Still Crazy After All These Years」ポール・サイモン_b0247073_23482409.jpg




このアルバムにはJAZZな方々がかなり参加しておりまして

全体に流れるNY感というか、そんな雰囲気に溢れてます、

時に五番街、時にセントラルパーク・・・ってな感じで曲毎に風景が変わります。


NY感というので言えば、あのウディ・アレンの名作「アニーホール」に

ポール・サイモンは出演してましたね。

本人はニュージャージー州出身と言うことですが

ワタシに言わせりゃすぐ隣な感じでどれか橋を超えりゃNYというイメージですけどね

そういえば、S&Gの頃もどこかニューヨーカーな雰囲気があったのは

その辺りも関係してると思います。けしてウェストコーストでは無いですよね。


ポール・サイモンのアルバムを最後に買ったのは86年に発表された「グレイスランド」でした、

グラミー最優秀アルバムに選ばれましたね、

たしかにある意味、非常に完成されたアルバムで商業的にも成功しました、

このアルバムの中からヒットした「You Can Call Me AI」は

当時のMTVでコメディアンのチェビー・チェイスと共演して話題になりました、

あのMTV好きだったなぁ~。



「Still Crazy After All These Years」ポール・サイモン_b0247073_23492463.jpg



あっ、思い出した!

このアルバム発表する前に結婚してたキャリー・フィッシャー(StarWarsのレイア姫ね)と別れてましたよね、

結婚した時よりも驚かなかったけど・・・(^_^;)

ついでに思い出したけど、

当時、ニューミュージックマガジンの中村とうよう氏が

結構辛辣にこのアルバムというかポールサイモンを批判してたんですよね、

あまり詳しく覚えてないけど・・・たしか、

アフリカ音楽のうわべだけパクったみたいな感じのような事が書かれたと記憶してます。

同じく世界各地の音楽に造詣の深いライ・クーダーと

比較したりして書いてあった部分もあったような気がします。

中村とうようさんの事は結構好きで、なにかと参考にしてたから

この評価の低さに驚きましたね。

でもまぁ、ワタシは気に入ったからイイか!

と思ってましたけど、なんか複雑でした(^_^;)

ちなみに私が一番好きだった音楽評論家は小倉エージさんでした、

もちろん今でも(^_^)


ポール・サイモンは今年で77歳、

さすがにツアー回るのは大変でしょうね、

追加で日本でやって欲しいとは言えないですが、

生で「Still Crazy After All These Years」を聴いてみたかったなという思いはありますね。

間奏部分、サックスのソロに入っていく辺りが堪らなく好きでしたよ。

あとポール・サイモンの生ギターは聴きたかったかな、

上手いからな~(*^_^*)


音楽活動を引退するわけじゃないのですが、

先にステージからの引退を表明したエルトン・ジョンもだけど、

若い頃に聴いたアーティスト達がそういう発表をする年齢になったのかと思うと

一抹の寂しさを感じます。

そうやって時は淡々と流れていくんですね。



【S&G復活ライブINセントラルパークでの「Still Crazy After All These Years」】








by opaphoto | 2018-03-14 23:00 | 音楽転々 | Comments(4)

Commented by tapara at 2018-03-15 21:42 x
おーぱさん、こんばんわ

年末にデパートで中古レコ市があり、たまたまPサイモンのこのLPを400円くらいで買いました
それから時々聴いているんですが、あっという間にA面もB面も終わっちゃうんですね たぶん、曲の流れや全体的な作りに違和感がないので、すーっと聴いてしまうんでしょう

(前も言ったかな?)おいらの初レコLPはS&Gのギフトパックベストだったし、2枚目購入も「Bokkend」だったところからみると、50年近く前も今も好ましく想う音楽はほとんど変わって無いことになります
はたして、それを”進歩無し”と見るのか、それとも”ぶれない心”と良心的に見るのかわかりませんが、彼の作品が普遍的な魅力を持っていると感じるのは、あながち本質から外れていないのでは、と思います

He is NOT "fakin' it ♪ ~
Commented by rollingwest at 2018-03-17 06:43
S&Gとエルトンジョンが洋楽で初めて嵌ったアーティストだけに先日のポールとエルトンのライヴパフォーマンス引退宣言は寂しい気持ちもしましたが、まあ完全引退じゃないからショックはないです。ソロ時代も「僕のコダクロム」「恋人と別れる50の方法」「スリップ・スライディン・アウェイ」くらいまでは聴いていましたが、それ以降は完全に疎遠になってしまいました。「コール・ミー・アル」(1986)のようなアフリカンビートを取り入れた強力なリズムの曲は違和感を感じたものだなあ・・。やはり「サウンドオブサイレンス」「冬の散歩道」「アメリカ」「ボクサー」「明日に架ける橋」などのサイモン&ガーファンクル時代が最高です。

Commented by opaphoto at 2018-03-18 18:17
taparaさん、こんばんは。
レコードプレーヤーをお持ちなんですね!
ある意味贅沢な視聴環境ですよね(^_^)
S&Gが最初のレコードでしたか、
多感な時期に出会った音楽は一生もんですね。

Commented by opaphoto at 2018-03-18 18:23
RWさん、こんばんは。
S&Gに特別な思い入れがお有りなんですね(^_^)
しかし、名曲多いです!
「アメリカ」懐かしい、大好きでした。