2018・東博 特別展「京都 大報恩寺・快慶・定慶のみほとけ」に行った。

この秋、サントリー美術館の「醍醐寺展」と共に楽しみにしていたのが、

東博で開催中の特別展「京都 大報恩寺・快慶・定慶のみほとけ」です。

今日、出かけたついでに行ってきました。


京都の大報恩寺と言ってもピンとこないけど、

千本釈迦堂と言えばご存じの方も多いでしょう、

そちらの名称の方が有名ですからね。


かつて訪ねた千本釈迦堂、いつだったか?

調べたら、2014年のGWでした。

当ブログ「風薫る巡礼の旅・京都&奈良」の最終日に行ってました。

読み返したら懐かしかったですね、

こう言う時にブログに記録してて良かったなぁと思います、

その時の風景や感情までもが蘇ります(^_^)



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花街の風情を楽しみながら上七軒の

千本通りを歩けば千本釈迦堂(大報恩寺)があります、

奥へ続く細い参道の雰囲気が良かった。

訪ねた時はGWということで

京都非公開文化財特別公開中でした、

普段は見られない本尊、釈迦如来座像の厨子の扉が開いてました。

外陣から見るその姿、美しい仏像だったことを覚えています。

そして、霊宝館で見た六観音、十大弟子。

その造形美に感動したもんです。

今回、そんな仏像達がわざわざ京都から、

ワタシに(笑)会いに来てくれました!

久々の再会です(*^_^*)


週末の上野の森は賑わっておりました、

その中を抜け東博へ。

今回の特別展の会期は

前期10月2日~10月28日

後期10月30日~12月9日

となってました。

前期と後期で違うのは六観音の光背を付けて展示と外しての展示と言う点です、

あと細かい展示替えが行われるようですが

ワタシが会いたい仏像は全期通しての展示なので

いつ行っても問題ありませんでした。

なので今回は光背を付けた状態(普段通り)での見仏です。


特別展なので平成館2階での展示ですが

いつも大きなイベントは4室使用してますが、

今回は右半分の3~4室使用となってます、

あと半分はマルセル・デュシャン展でした。



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入り口で音声ガイド機を借りて室内へ入ります、

悲しいおかめ伝説などを聴きながら進みます、

あまり馴染みのない傅大師(ふだいし)座像、脇侍の二童子立像は室町時代の仏像、

誕生釈迦仏は鎌倉時代で今まで見た中で一番の大きさでしたね。

これらを見た記憶が無いけど、多分霊宝館に展示されていたんでしょうね。

まぁ、メインの展示品を見る前に、単品の仏像や経典などで

少しずつテンション上げて行くのはいつもどおりです(笑)


そして広いスペースに展示されている十大弟子と秘仏釈迦如来所へ!

おおっ!一体一体が360で見仏出来る、良い配置になってますね、

ちなみに360は360度ってことで一周回って、しかも間近で見られるって事です、

これは「さんろくまる展示だぁ~!」と言って喜ぶワケですね(^_^;)

まず、普段お堂で、そんな状態ではなかなか見られないわけですから。


まず中央の釈迦如来に心の中で手を合わせ再会を感謝しました、

あの時は厨子の中なので正面からの見仏、しかも若干遠かったわけですが、

今回は息がかかるくらい近くでしかも360で見仏です、

うーん、やはり品のある顔立ち、行快作です、

行快は慶派の仏師で快慶の高弟になります。

そしてその快慶の十大弟子がその周りに十体置かれています。

もうね、その緻密な造形、表情、佇まい、リアル過ぎて

いまにも何か話し出しそうな気配、もう呆れるくらい完璧です。

やっぱり慶派!快慶すげーなぁ!(*^_^*)

たっぷり時間使ってじっくり見仏しました。


そして最後の部屋、六観音!

作者は肥後定慶、もちろん慶派の仏師です、

記録では定慶って仏師が3人居たとされています、

この六観音は肥後定慶の作になります。

圧倒的な造形力、素地の木造ということで木目の美しさにも目を見張ります、

彩色されていないながらも放つオーラは極彩色に輝いているようです、

光背もまたきめ細かな彫刻でここを通る光の様子まで

考えてあるかのようです。

この揃い踏み仏像群のカッコ良さというか、

痺れちゃいますね。

六道を救う観音達、

ちなみに六道は(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)

この中ではやはり人か天が良いなぁ~(^_^;)

で、それぞれに観音様がいらっしゃるわけです。

聖観音・千手観音・馬頭観音・十一面観音・准胝(じゅんでい)観音・如意輪観音。

中でもワタシは馬頭観音のカッコ良さに惹かれますね、

三面六臂、その表情の厳しさ、それなのに頭上にあるお馬ちゃんが可愛かったりして(^_^;)

六観音がこの状態で揃っているというのまさに奇跡だと思います、

いつまで見ていても飽きない素晴らしさ、

そして六観音それぞれが放つ、その場の空気すら浄化してしまうような

パワーを感じます。


出口に近い場所で展示されていた聖観音、

目の前のおっさんがスマホで写真撮ろうとしてるので

えぇ~!と思ったら、周りの人もみんなスマホで・・・

なんと、聖観音のみ撮影可!

これはありがたいサービスです、ただしフラッシュは禁止です、

でも中にはAutoにしたまんま変更の仕方がわからないのか・・・、

再三注意されてましたけど(笑)




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会場を出てお楽しみのミュージアムショップへ、

一通り見て、一番グッときたのが

准胝観音立像のフィギュア、ただ・・ちと高い!

醍醐寺展で使い過ぎたこともあり(^_^;)ここは我慢しました。

あと、御朱印紙も販売してましたね、

東京国立博物館開催記念みたいなの朱印が押されたヤツでしたが、

その寺へ出向き、参拝して頂くというのがワタシの基本なんで

それもパス。

ただ、その商売っ気は大いに結構なことだと思います(^_^)


平成館を出て、本館へ少しだけ寄りました。

館内に入ってすぐ左側にある仏像の展示スペースを覗くためです、

定期的に展示替えされていて

たまに良い仏像に出会えたりします。

ここは撮影禁止のマークがなければ写真OKなんですよね、

ブラブラ見ていると、四天王のひとつ、広目天がいます、

なんとも重量感溢れる佇まい、

近くに寄ってみると、なんと九品仏で有名な浄瑠璃寺から来てましたよ

これには感動しました、!

ワタシも過去二度訪ねている素晴らしい古刹ですからね。

ちなみに国宝です・・・いやはや、ここで出会えるとは。

その対面に鎮座する重文の愛染明王もカッコ良かったなぁ~、

朱色に染まる憤怒の表情、鎮座する蓮華座、背負う光背、

見事なほどの一体感です。


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上野駅への道を歩きながら、

芸術としての仏像の素晴らしさ以上に、

その精神性の部分から放たれる何かを感じ取ろうとする

自分の心の有り様こそがとても大事なのだろうな~などと

思いつつ、見上げる秋空の中、ワタシの人生も今まさに、

すっかり秋なのだとしみじみ思ったりしました。(^_^;)



by opaphoto | 2018-10-28 23:00 | 美術館・博物館・イベント | Comments(0)