2019・如月の古都、早春見仏巡礼記(その1)
【2月10日の巡礼地・京都・梅宮大社~広隆寺~北野天満宮~東寺】
いつも京都駅に降り立つと、心の中で「ただいま」と言います。
これまで沢山の思い出をこの都で作ってきましたが、
今回の旅はある意味特別なものになりました。
そんなわけでこれまで以上に感謝の気持ちで、
神仏に手を合わせたいと思います。
元々、神仏にあれこれとお願い事をするのは間違いだとも言われていますが、
娘のことは別で、これまで行く先々で願ってきました。(^_^;)
京都は数年間、娘が世話になった町、
そこに住む神仏へのお礼参りも兼ねた旅なのです。
宿は前回同様、二条城の西側、千本通沿いのホテルです。
目の前のバス停は「千本旧二条」
ここは名居酒屋「神馬」が近いのでお気に入りになりました。
また、駅中心地から少し離れるのでとても静かです。
夜にチェック・インして、とりあえず「神馬」に電話してみますが
当然満員・・・。
この日は何時になるか分からなかったので
早めの予約は入れなかったことを後悔しました、
一応、予約はしておけば良かった。
千本通を少しブラブラ歩きます、京都の冬は寒いといいますが、
この日は関東の方が寒く、かなり雪が降ってるとのことでした、
夜、確かに冷えてますが、風も無く思ってたほどではありません。
途中で見つけた良さげな居酒屋に入ります、
落ちついた感じの割と新しいお店のようですが、
メニューを見ればそこはやはり京都、地酒も伏見が多く、
のんびりと酒を楽しむ時間が流れます、
しみじみと京の夜は静かに暮れていきました。
翌日、2月10日(日曜日)からいつもの旅が始まりました。
とりあえずホテル前のバス停から市バスに乗り、
四条大宮まで、降りる時に「一日券(600円)」を購入します。
四条大宮で乗り換え、西の桂川方面へと進みます、
四条大宮の交差点はバス停が多いため、案内板あり、
目的地さえ見つければ、バスの番号からバス停の番号まで
一目瞭然です、間違うことは無いでしょう。
東へ向かうバスは空いてました、
そのまま桂川を越えれば、訪ねたことのある「松尾大社」です、
お酒の神様を祀る立派な神社でした。
今回、桂川は越えず、その手前でバスを降ります。
バス停は「梅宮大社前」
と、いうことで今回最初の目的地は「梅宮大社」です。
住所は右京区梅津、何からなにまで「梅」なのです、
周辺にも地名も頭に梅津が付いて「梅津○○」となっており、
梅の匂いが漂ってるような、この時期にぴったりのエリアです。
バス停からすぐに参道です。
参道の先には鳥居が見え、その奥に立派な楼門があります、
巡礼旅で一番ワクワクする瞬間ですね、
特に初めて訪ねる場所では。
まだ午前中なので参道も静かです、楼門を見上げると
酒樽が並んでいました、
やはり近くの松尾大社と少なからず縁があるんでしょうかね、
調べると、梅宮大社の祭神は大山祗神(おおやまずみのかみ)
その娘が木花咲耶姫命(このはなさくやひめのみこと)
・・・つまり木花之佐久夜毘売(このはなさくやびめ)ですね、
字は違いますが同じ神です、そして山幸彦の母、
その系統は神武天皇へと繋がりますから、
いやはや立派な神をお祀りになってます。
大山祇神は酒解神(さかとけのかみ)で
酒造の始祖 天甜酒(あめのたむさけ)造ったとされてるので、
この居並ぶ酒樽は何ら不思議なことではないのですね。
本殿で参拝後、境内をぷらぷら、
奥に有料の神苑があるのでそこも入ります、
そこで社務所を訪ねます。
と、さっきから何やら猫が境内を我が物顔で闊歩してることに
気付きます。
なんでも数匹の猫を飼っているようで、
餌とかあげないようにと注意書きがありました。
自宅兼社務所でインターホンを鳴らすと
巫女のおばあちゃんが出てきました、
そういえば本殿の奥から何やら声が聞こえるので
神主さんは只今祈祷中みたいです、
おばあちゃんに御朱印帳を預け、
本殿の周りに広がる神苑の入場券を購入します、
そんな様子をのんびり縁側で寛いでいる猫が
欠伸しながら見てました。
いやはや、なんとも春なのです(^_^)
神苑では氏子さん達が池の掃除中、
泥を掻き出すという、結構大変な作業です。
梅はまだまだ咲き始めという感じで、
これからが本番ですからその準備です。
それでも所々早咲きの梅が咲き、
その花弁に花を近づければ
十分に春の歓びを感じます。
春探しの旅は心を温かくしてくれますね。
梅宮大社の楼門をくぐり、一礼して参道を歩きますと、
向こうから十数名の団体さん登場、
皆さん手にビデオカメラを持ったおじいちゃん達です、
何やら老人ビデオクラブ、もしくはYouTuber(笑)
楽しそうなその一団とすれ違い、大通りへ出て、
丁度来たタクシーを止めます、
バスとタクシーを駆使して時間短縮をしながら
巡礼旅は続きます。
by opaphoto | 2019-02-16 23:00 | 京都&奈良&近畿 | Comments(2)
まだ2月上旬だと早咲きの梅が咲いてる程度なんで
場所に依るけどのんびりと楽しめました。
ただ、四条河原町周辺は相変わらずの混雑振りでしたが。
梅は良いですねぇ〜、寒さの中で見る梅花に
桜よりも情緒を感じました。