ちょい読みの2冊
1冊目は珍しく漫画です。
久しぶりに漫画を読みました。
「奈良へ」 大山 海(リイド社)

「奈良」というワードに興味をそそられ
何となく読み始めて、途中でついて行けなくなり(笑)
一旦、戻って再度話を追いかけるも、また迷子になる、
自分で想像しつつ、恐らくそんなことなのかなと
思いつつ結局最後まで読まされたなと。
奈良を舞台にした群像劇だけど、現実と夢と妄想が時空を超えて絡み合い、
混乱しつつも、どこかに真理を垣間見る。
この作者の感性は面白いなと感じました。
町田康氏のあとがきを読んでなるほどと思い、
もう一度ページを捲るという、なんとも面白い漫画でした。
この感覚はどこか、つげ義春に似てるかなと感じたら
やはり著者は影響受けてると語られていました。
2冊目は
「ど忘れ書道」 いとうせいこう(ミシマ社)

ワタシも最近ど忘れが多いので、内容的にはとても共感出来ました。
とにかく、顔は出てるけど名前が出ないことは良く有ることで、
忘れたままじゃとても気持ちが悪い。
芸能人とかはスマホでなんとか調べられるけど・・・
すぐスマホで検索するのも、脳の機能低下に拍車をかけそうなので(笑)
しばらくは自力で思い出そうとしますが、それも出る時もあれば出ない時もあり。
その時、なんとか関連のあるものや人を思い出そうとして、
最悪、それすらもど忘れしてることに気付き、
恐怖のど忘れ連鎖に陥る場合もあります。
ワタシもこの本のように、ど忘れして思い出した言葉を
メモに書いたりしておけば、ポンコツ化していく脳味噌に刻まれるかなと思う反面、
もはやこの期に及んで・・・とも思うわけで、やれやれって感じです。(笑)
by opaphoto | 2022-08-02 23:00 | 本の雑記 | Comments(2)